吾妻山の青年
大好きなニホンズイセンに初お目見え
吾妻山の山頂に着いたのは朝9時半頃。菜の花畑のベス・ポジはすでにたくさんのカメラマンたちで占領されている。撮影準備をしながら、しばし場所の空くのを待つ。
一人の青年が一生懸命、シャッターを切っている。てっきりデジカメだと思っていたらフィルム・カメラだ。36枚撮りのフィルムが手際よく、しかもどんどんと交換され、バッグに投げ込まれる。「フィルム・カメラでもこういう撮り方をする人はいるんだなぁ」。
この青年のバッグが足元に散らばっている。「すみません、ちょっと片付けてもらえませんか?」と声をかけた。ジロっと睨まれた。そして、「バッグが邪魔だと言った奴は、今日はこれで何人目だ」とすごまれた。
彼がどんな写真を撮るのか知らない。有名なプロなのかもわからない。だが、彼がどれだけいい写真を撮ろうとも、彼の作品だけは認めることはできない。言おうと思って止めた言葉がある。「何人かの人に言われたんなら、やっぱり邪魔なんだよ」。
今年のニホンズイセンは、寒さのせいか、どの地域でも咲き遅れている。
by h-fuku101 | 2013-01-13 08:36 | Comments(0)