山形豪雨に想う
梅雨前線が東北地方南部に横たわり、きのうは山形県に大雨を降らせた。被害に遭われた人たちに心からのお見舞いを。
友人のI君は鶴岡市出身。10数年前、彼のご母堂様の葬儀に参列したが、思えば “山形市以外の山形” に接したのはこれが最初だった。
急な訃報にあわてて山形新幹線に飛び乗り、はからずも新庄~酒田を回るハメに陥った。天童、東根あたりでは車窓から鈴なりのさくらんぼも見た。最上川を右に見、「五月雨を…」などと芭蕉の句を口ずさみ、「清河」という駅名で幕末に活躍した「清河八郎」の故郷がこの地だったことも知った。飛び込みで泊まった湯田川温泉旅館の女将は藤沢周平さんの教え子。裏山には「新徴組」同志の墓が苔むして立ち並んでいた。
たった1回の旅がこれだけたくさんのことを教えてくれる。
I君は今、山形県の観光大使を務めている。彼に敬意を表し、ことしの誕生旅行は山形を旅したいと思う。
by h-fuku101 | 2013-07-19 06:39 | Comments(0)