柿沼整鍼灸療院
柿沼さんは両国・回向院裏にあって、おやじと同じ歳の “超、超アナログ人間” 。 “時間=お金” なんて発想はなく、今どきめずらしいくらいにじっくりと治療してくれる。「きょうは時間はあるんですか?」「はいっ」。午後1時から始めた治療、終われば午後3時を過ぎていた。
まず触診。ひじが痛いのに執拗に手をさわる。にぎらせるのではなく、手のひらを開け、指を反らせることを繰り返す。そして、まず左半身に鍼(はり)を打ち、終われば看護師の奥さんと二人してマッサージ。これで体幹のズレなどを完全に把握したようだ。
柿沼さんを訪問したのは5~6年ぶり。予約電話をしたときは顔も思い出せないようだった。カルテも「見つからなかった」とか。それが…、それがだ。治療をはじめた途端、「少し太ったんじゃないですか?」。先生の手が患者を覚えている。
朝起きる。腕の痛みが嘘のように消えている。
by h-fuku101 | 2013-08-01 06:31 | Comments(0)