応仁の乱後
一番の読書機会は、目によくないとはわかっていても通勤、通学途上の車内だろうが、見ると座っている人の半数以上、ひどいときはほぼ一列みんなが同じスタイルで携帯とにらめっこしている。多分、会社の昼休みや自宅でも同じ。これではまず本を読む機会などないだろう。
応仁の乱は、大義名分がはっきりしないまま11年間も東西勢力が戦い、京の町を焼き尽くした。
足利将軍の単なる後継争いと見るのは一面的で、それまでの文化の多くをこの戦(いくさ)が破壊し、一方では、今に残る文化の多くを生み出した。わび・さびがそうだし、茶の湯、生け花、連歌などもそう。が、現代は、500年以上つづいた応仁の乱後の文化が否定されはじめ、専門家の間では、「焼き討ちのない、ゆるやかな応仁の乱がすすんでいる」とささやかれている。
本を読まないと嘆くのは、もう前世代なのかも知れない。が、「新・応仁の乱」後に築かれるであろう文化を見たいとは思わない。
by h-fuku101 | 2013-10-21 06:13 | Comments(0)