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般若寺(はんにゃじ)

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重文の十三重石宝塔と水仙に飾られた石像たち


 岩船寺から車で約20分、近鉄奈良駅から2㎞余にある古道:奈良坂に建つ般若寺。聖武天皇が天平7年(735年)、平城京の鬼門を守るため「大般若経」を基壇に納め、塔を建てられたのが寺名の起こりとされている。

 般若寺は過去1300年、栄枯盛衰の歴史をたどっているが、今はかなり荒れている。

 鎌倉時代に建てられた楼門(国宝)をはじめ、文殊菩薩(鎌倉時代)、秘仏阿弥陀如来(白鳳時代)、十三重石宝塔(鎌倉時代)など重要文化財を多く有しているのに、壁は崩れ、草は伸び放題に近い。京都のように観光客が多くないためか、建物や仏像に手をかける経費に困っているのかも知れない。

 般若寺は、平家物語や太平記など、文学の舞台としても多く登場している。境内で見た歌碑、句碑は20指では足りず、水仙、コスモス、山吹、アジサイなど四季の花寺としてもつとに有名だ。

 般若寺のつり鐘ほそし秋の風  子規
 唐びとが月をろがみし笠塔婆  秋桜子
 散りたまる花や般若の紙の向き 去来
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by h-fuku101 | 2014-02-12 06:21 | Comments(0)

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