ティンパニ奏者のOさん
もともと山の師匠Nさんの紹介でバイオリニストのSさん、ビオラ奏者のAさんとは親しくしてもらってきたが、気になるのはティンパニ奏者の首席演奏者Oさん。
他のメンバーが精々、畳1畳ほどのスペースに納まって演奏しているのに、Oさんの場合は、畳数にすれば6~8畳はあろうかという広さにティンパニ4台を並べ、周りを睥睨(へいげい)するように端座している。おやじはその姿を見て、秘かに “孤高の人” と呼んでいるが、いやいや毅然としていて実にいい。
気がつくと、ティンパニを叩くOさんの動きに目を奪われていることがある。こうなると “音” が遠くなる。
指揮者と楽譜に等分に目をやり、一心不乱に演奏をつづけるOさん。ただ、どこかに余裕を感じさせ、必死さを微塵(みじん)も出さない姿がまたいい。
by h-fuku101 | 2015-01-15 06:55 | Comments(0)