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食文化の「お好み焼き」と「たこ焼き」

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 “名物にうまいものなし” という。

 何をもって名物というかなど理屈っぽいことは抜きにして、大阪の名物というと一般的に「お好み焼き」か「たこ焼き」。この2品に限れば、昔はいざ知らず、最近ではおやじも大賛成。そもそもお好み焼きやたこ焼きは名物ではなく “大阪文化” そのもの。文化とは、生活に根ざしているからこそ生まれる。

 お好み焼きの鉄板まで持つ家は少なかった。が、その代わりに、どの地域にも “おばちゃんが営(いとな)むお好み焼き屋“ が一つはあった。たこ焼きにいたっては、たこ焼き器は必需品。各家庭で大ぶりのたこが入ったアツアツをフウフウしながら頬張ったものだ。ただし、当時はたまごが貴重品。たまご入りかどうかはその家の経済状態による。

 今、たこ焼き器を持つ家は少なくなった。路地のお好み焼き屋も影をひそめた。残るはマスコミや商業ベースに乗った “大阪名物” だけ。味も文化も廃(すた)れた。

 ただ、お土産にするならあみだ池大黒の粟おこしや岩おこし、蓬莱の豚まん、シュウマイがいい。
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※取材ノート
東京では肉と言えば豚、大阪では牛。だから蓬莱は「豚まん」といい、横浜中華街では「肉まん」という。

by h-fuku101 | 2015-01-22 06:46 | Comments(0)

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