紫蘭の花
むらさき薄紅 涙の花よ ♪♪~ ではじまる石川さゆりさんの「紫蘭の花」。
今夜も夜の町で浮名を流す男と、それを待つ妻の心境を歌っているが、想いは人それぞれとは言うものの、おやじの紫蘭の花のイメージとは少し違う。
紫蘭は群れを成して咲く。それが鉢植えとなったときの孤独感は果たして「涙の花」か。
~♪♪ 鉢植えの紫蘭の花 朝の雨に打たれ
息たえだえに ただひたすらに遠い窓の外 ♪♪~
谷村新司さんが歌う「陽はまた昇る」に詠む孤独感は、
~♪♪ あなたのためにあえて言おう さよならと ♪♪~
この「さよなら」に至るには壮絶で、悶々とした苦しみがある。そして、悲壮感と自己犠牲がある。
「そんなものは自己陶酔の利己主義だぁ」との “そしり” もあろうが、おやじの心境は合致する。
~♪♪ あの人に教えられた 無言のやさしさに
今さらながら涙こぼれて 酔いつぶれたそんな夜 ♪♪~
by h-fuku101 | 2015-05-02 07:40 | Comments(0)