店長
こうまで続いた理由は、まずコーヒーのうまさ。ちょっと濃いめの味が何ともいい。コーヒーのコクや旨味、まろやかさ、苦味、酸味なども、気づけばこの店で教えてもらっていた。
理由の第二は、店長。飄々(ひょうひょう)、淡々とし、一見、取っつきにくそうだが、無類のお人好し。都内4か所にある系列店の豆を一手に焙煎し、店では店長の煎れるコーヒーが但馬屋を都内でも1~2の有名店にまで引き上げた。
この店長が20日、定年を迎えた。
「店長がいない但馬屋なんて、もう来ないよ」
「いや、仕事はいままでと同じ」
「会社が放してくれないんだろ?」
「でも、年金は満額もらいたいからね」
勤続40年余。ゲーム・センター、喫茶店、そして、コーヒー専門店。大学生の時代から但馬屋とともに歩いて来た人だ。お疲れさん。
by h-fuku101 | 2016-01-23 08:33 | Comments(0)