「水郷・潮来」にて = Vol.3 日の出
朝4時、旅館のカーテンを開けると目の前は「坂東太郎」の異名を持つ利根川。一晩中輝きつづけたであろうストロベリー・ムーンが、川面にひと筋の光を落としつつ終わりのときを迎えようとしている。幾分、朝霧がかかっているんだろうか、すっきりとしない月影(げつえい)。これも幻想的で、またいい。
少し遅くなった。間もなく日の出の時刻だ。急いで場所と被写体を決め、用意したNDフィルターなどの準備をしないといけない。コンビニで買ってきたサンドイッチとコーヒーを口にする余裕など、ない。
少し離れたところで淡々とシャッターを切っているのは地元の若者だろうか?軽装で、陣取った場所を動こうとしない。「そうか、この時期のベス・ポジはあの辺りかぁ」。
「逆光のときはフラッシュをたけって言うよなぁ。それを補完するのはラフ版か? NDの効果をより上げるにはラフ版とのセットなのかなぁ?」。写真知識のなさを、今さらながらに悔いる朝。
利根川を上流(右)へ少し遡れば霞ヶ浦。この辺り一帯の田園風景がとにかくいい
by h-fuku101 | 2017-06-13 05:10 | Comments(0)