二本松寺はアジサイ寺
ふたもとの 松のみとりの色映えて 紅にほふ 軒のむめが香
この句は、水戸二代藩主:水戸光圀公が「二本松寺の紅梅を咲けるを」と題して詠んだもので、今も「ふたもとの松」共々、句碑が残されている。
ここは水郷・潮来から少し離れた二本松寺。今の時期は「すっかり有名になったアジサイ寺」として、茨城、千葉など近隣からたくさんの人が訪れるという。
なんでも住職が一人で株を植えられたと聞いた。その広さは4万㎡で、数は100種類1万株。小高い丘の半分を回り、本堂へと向かう坂に沿うように咲く。「まだ3分咲きです」と言うが、これが満開になったらどんなにかすごいことだろう。
冬アジサイ、アジアン・ビューティーというアジサイは初めて見た。が、時間が経った今、皮肉にも光圀公お手植えだという天然記念物の槇(まき)が強く印象に残っている。なんということのない樹なんだが・・。
元禄4年(1691年)の本堂改築時にお手植えされた槇
※句中の「松のみとり」「軒のむめが香」、お題「二本松寺の紅梅を咲けるを」は、いずれも原文のままです。念のため。
by h-fuku101 | 2017-06-15 07:10 | Comments(0)