竹の花に沸く三溪園
それはちょっとした “騒動” だった。
皮切りは品の良さそうなおやじさん。庵(いおり)とアジサイをコラボに写真を撮っているおやじに、「竹の花を撮られましたか?」と聞いてきた。「あの~、なんのことかよくわからないのですが・・?」。実際、世の中で今、なにが起きているかもわからず、ただただ写真を撮るおやじ。これはいつものこと。
五重塔が建つ山に登って初めて事態の一部を把握した。竹の花が咲いているという。「それがどうした」って感じのおやじだが、着物を着た女性までが汗をかき、裾(すそ)を乱しながら登ってきている姿を見て、「これは尋常じゃない」。
それでもまだ理解できないおやじ。案内員のおじさんに、「竹の花って毎年咲くんですか?」と聞く。近くにいたおばさんから「90年に1回なんですってよ」と、たしなめ半分に教えられた。
世の中っておもしろい。「90年」にも諸説あるらしいが、真実は誰も知らず。「竹の花が咲くのは良くないこと」とはいうが、なにがどういけないのか誰も知らず・・。知らない者同士が教え合い、うなずき合っているのだから、たまらなくおもしろい。
これは笹の花。素人には竹も笹も似たり寄ったりだが、言えることは「よくわからない」
by h-fuku101 | 2017-06-21 06:29 | Comments(0)