2013年 10月 18日 ( 1 )

自転車屋のご夫婦

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 愛車用のカバーがとうとうダメになった。

 縫い目の糸が長年の風雪で弱くなり、綻(ほころ)びが少しずつ進行していた。致命傷を与えたのは台風26号。愛車の状態を見に自転車置き場に出るとカバーは真ん中でパックリと割れ、サドルがしっかりと顔を出している。

 買い物帰りに行きつけの自転車屋に立ち寄る。「自転車カバーをください」。

 「お父さん、おやじさんよ」の声が店の奥から聞こえたきりしばし返事がない。何やらコソコソと話し合う声も…。

 おもむろに出てきた奥さんが、「いつもお世話になっていますからお代は結構です」という。思い当たることは一つ。まだ十分乗れるサイクリング車を引き取ってもらったことへのお礼のようだ。とんでもない。「それはそれ、これはこれ」と丁重に辞退したが、気がつくと、いつの間にか表に回ったご主人が愛車に空気を入れてくれている。

 いつものことながら、言葉数の少ないご主人のこういう気遣いがうれしい。
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by h-fuku101 | 2013-10-18 06:23 | Comments(0)