平林寺 Vol.2

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 娘の第二子柊助(しゅうすけ)がわずか20分間、この世に立ち寄っただけで他界したのは2年前の11月22日。荼毘(だび)にふされ、天に召されたのが2日後の24日だったが、あのときは平林寺裏手にある農家近くを歩いていた。

 2年前のあの日、朝のうち雲が空を覆っていた。だが、柊助が昇天するときになって急に晴れ、ひと筋の雲だけが天に向かってまっすぐ伸びていたのを覚えている。「柊助は今、あの雲の階段を登っているんだろうなぁ」などと思ったりしたものだ。

 それから1年で紗羽(さわ)が生まれた。1年半で息子に紗以(さい)という娘が生まれた。兄貴の柊羽(しゅう)ともども、柊助の分まで元気に、そして、たくましく育ってくれればいい。
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by h-fuku101 | 2012-11-30 06:01 | Comments(0)

平林寺

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 朝7時前に家を出、JR武蔵野線の新座経由で平林寺に向かう。

 「お寺さんだから朝早くても大丈夫だろう」の思いはあっさりと裏切られ、9時の開門までの1時間余、周辺を散策する仕儀に。 境内には玉川上水から引かれた野火止用水が流れ、作家の田山花袋をして「武蔵野の昔の匂いを嗅ごうとするには野火止の平林寺付近がいいね」と言わしめた自然が今も残っている。

 平林寺は臨済宗妙心寺派の禅刹。幕府老中で川越藩主となった松平信綱の遺言で、1663年(寛文3年)、その子輝綱によって岩槻から野火止の地に伽藍が移築され、今に至っている。

 開門15分前までは待ち人わずかに4人。「おっ、今日は人が少なくていいぞ」の思いは、5分前に着いた観光バス5台であっさり覆(くつがえ)された。トホホ…。
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by h-fuku101 | 2012-11-29 04:24 | Comments(2)

四ツ谷駅あたり

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 虎の門で昼食会がある。

 久しぶりに地下鉄丸ノ内線に乗り、四ツ谷駅に着いた。風は冷たく、結構強く吹いているようだが、天気はいい。赤坂迎賓館を取り巻く並木がいい色づきだ。昼食会場のある虎の門へは次の赤坂見附駅で銀座線に乗り換えるのだが、思わず電車を降りてしまいそうになった。

 現役のころ、虎の門から会社がある千駄ヶ谷に戻る道はいつもここだった。当時、四季の変化には全然関心がなく、時折、「あっ、紅葉の季節か」となんの感慨もなく思ったりもしたが、考えてみれば実に惜しいことをしてきた。

 食事が終わり、四ツ谷駅で途中下車をする。紅葉を楽しむためなら、今はいくらでも時間を惜しまない。
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by h-fuku101 | 2012-11-28 05:59 | Comments(0)

貴重な一票を大切に

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 衆議院が解散し、3年余の民主党政権が事実上終わった。解散後、民主党議員の離党が相次いだが、なんだか沈没寸前の船からねずみが逃げ出す光景を見るようで、情けない想いに苛(さいな)まれた。

 今、政党が14もあるという。今日あたり滋賀県の嘉田知事が “脱原発” を旗印に新党を結成し、複数の政党がそれに合流するとかしないとか。今は、誰がどの政党の顔なのか、なにを公約に選挙戦を戦おうとしているのか、まったくわからなくなってしまった。もう頭はウニ状態、しっちゃか、めっちゃかだ。

 投票日は12月16日。ボケた頭で残された期間じっくりと候補者選びをするが、正直、だれに、どの政党に投票すればいいのか決める自信がない。え~い、こうなればいっそ消去法を使うか。いやいや決めるのはまだ早い。今はただ「貴重な一票は無駄にしない」とだけ決めておけばいい。
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by h-fuku101 | 2012-11-27 08:06 | Comments(0)

イチョウ

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 昭和記念公園の黄葉の代表選手はなんと言ってもイチョウだ。

 立川口のイチョウ並木はつとに知られているが、ほかにも昭島口近くの並木道、みんなの広場やこどもの森などのイチョウ群もすごい。

 いつもは歩く公園だが、朝の始動が遅かったある日、園内で貸し出してくれる自転車を使った。普段は歩かない道を走ってみると、同じ公園なのに何か別のところにいるような錯覚さえ覚える。

 「えっ!こんなところにもイチョウが?」。車道いっぱいに金色に輝く葉をまき散らしている見事な樹が目に飛び込んできた。
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by h-fuku101 | 2012-11-26 05:13 | Comments(0)

枯葉

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 晩秋から初冬のこの時期になると、昔、イヴ・モンタンが歌った「枯葉」を思い出す。

 ~~♪♪ 枯葉よ 枯葉よ
       どうか思い出して欲しい
        ぼくらが恋人だった日のことを
       あのころは毎日が美しく過ぎ
        太陽の光も今より輝いていた ♪♪~~

 ピアノ前奏がはじまり、やがてイヴがムード豊かに渋く甘い声で歌いだすと、男の身とは言えグッと引き込まれるものを感じたものだった。

 何十年ぶりかにシャンソンの世界をのぞいてみた。越路吹雪の「愛の賛歌」「サントワマミー」も久しぶりに聴いてみた。昔感じた以上に “すばらし度” が増している。越路さんはもうおられないから、こちらがあの人の歌の魅力がわかる歳になったんだろう。

 彼女の大フアンだった長姉は、今はもう黄泉の国にいる。
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by h-fuku101 | 2012-11-24 09:16 | Comments(0)

見納めのナンキンハゼ

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 近年、おやじ流 “紅葉好き度ランキング” でいつも上位を占めているのがナンキンハゼだ。

 赤い葉があるかと思えば黄色もある。まだ緑という葉もある。この “三原色” がパステルカラー調に、ひとっところに混在しているんだからきれいでない訳がない。そして、おもしろいことに実まで白と黒がある。

 今、昭和記念公園のナンキンハゼ並木にはカメラを持った人、キャンパスを立てて写生にいそしむ人の姿が絶えない。そういえばカラスも多い。

 ある日、「どうしてナンキンハゼにはカラスが多いのかな?」と観察したことがある。どうやら実が好物らしい。人がいないと地面に落ちた実をついばんでいるが、人が近寄ると木の上の実へと関心が移る。

 そのナンキンハゼにもそろそろ見納めのときが迫っている。しっかり観ておきたいと思う。
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by h-fuku101 | 2012-11-23 07:54 | Comments(0)

相模湖 Vol.2

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 相模湖というと、キャンプ場と渡船業をされている山口さんをどうしても思い出す。以前、石老山からの帰り道に知り合った山口さん。今回もボートを出してもらって “優雅に撮影”などと思わぬでもなかったが、電話番号を書いたメモ帳を忘れては話しにならない。

 で、「写真を撮るにも最適だよ」との掛け声に誘われた風を装い、遊覧船へ。この遊覧船はクジラ船。出航してすぐ、生意気にも汐(しお)を噴き上げていた。客は、38人乗りの船にたった4人。噴き上げた汐代にもならないんじゃないだろうか。

 呼び込みも、出航の合図も、綱ときも、操船も、みんなおじさん一人。切符売りがおばさんだったのが唯一の救いだが、どうやら不景気風はここにも吹き寄せているようではある。
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by h-fuku101 | 2012-11-22 06:03 | Comments(0)

相模湖

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弁天橋をめぐる道は東海自然道の一つ。奥高尾から続いている


 「しまった。歩き回る方角が逆だった。今、歩いているのは湖の西側から北側。これじゃいつまで経っても逆光じゃないか」…。

 相模湖。時刻は朝の8時過ぎ。公園側から見た湖面は所々朝もやを残し、まだ太陽を背に陰っている。

 撮影ポイントを探るため散歩中のおじさんに聞いた。「相模湖大橋を上から見るところはありますか?」「坂を登って国道20号線(甲州街道)に出ればいいかも知れませんね」。質問の仕方が悪かった。素直に「いいポイントはありますか?」と聞けば展開が変わったかも知れない。この会話が逆歩きの原因になった。

 美女谷入口、小原宿本陣、底沢を過ぎ、もうすぐ千木良だ。これらの地名は奥高尾歩きでなじみ深い。ここで教えてもらったのが「弁天橋」だった。

 はるか下に弁天橋。上には雪をかぶった富士山。湖面は青が濃く、紅葉もいい。長く歩いた疲れが報われた瞬間だった。
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富士山の頭がクッキリと左上に見てとれる


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by h-fuku101 | 2012-11-21 06:05 | Comments(0)

冷たい雨

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 一昨日は “こがらし一番” が吹いたという。そして、昨日は、朝から “冷たい雨”。立冬を過ぎ、季節は急速に冬に向かい始めた。

 そのうえ、朝の雨は一日の行動を大きく左右する。頭のどこかに「何も足元の悪いときに出ることはない。おまえには暇がいくらでもあるんだから…」との思いがあるんだろう。で、昨日の外出は小休止。昼食がてら郵便局に行き、夜の食材を買って帰宅する。

 そうそう、郵便局への用事は罰金の支払い。

 河口湖方面からの帰途、検問に呼び止められた。「飲酒運転の取り締まりかな? 俺は酒には無縁だ~い」などと安易に考えていたら、「25㎞超過です」。これで来年の免許更新は愛車で5分の警察署から電車で1時間の教習所へと変わった。

 あの夜はきれいな星空。だが、お巡りさんの無機質な声に、心には一日早く “冷たい雨” が降った。
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by h-fuku101 | 2012-11-20 06:30 | Comments(0)