紗以(さい)、やすらかに Vol.2

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 「紗以危篤、力及ばず申し訳ありません」。

 息子の亨からメールが入ったのは27日午後8時過ぎ。すぐに車で病院に向かったが、着いたのは午後9時20分頃。間に合わなかった。紗以の亡骸を隣り合って座る夫婦が抱き、茫然自失の態。息子がポツンと「8時45分やった。抱いてやって」…。

 生前は、「世の塵(ちり)やあくたに汚れ切った心と手で抱き上げるなんて、とてもできない」とかたくなに断り続けてきた。だが、今は頬ずりせずにはいられない。「紗以、本当によく頑張ったね」と。

 紗以の亡骸は30日午前9時、荼毘にふされる。
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by h-fuku101 | 2012-12-29 07:59 | Comments(0)

紗以(さい)、やすらかに

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 息子夫婦の長女、紗以が昨27日午後8時45分、生まれてから10か月間、一度も自宅に戻ることがないまま息を引き取ってしまった。残念だ。

 紗以、おまえは本当に強い子だったね。ゆっくりとやすらかに眠っておくれ。
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by h-fuku101 | 2012-12-28 02:50 | Comments(2)

良くならない “うっかり病”

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墨田川の夕景に浮かぶ舟がいい雰囲気だった


 実に困ったものだ。

 月曜日、多くの公営公園が休みなのは知っている。だから、まちがってもその日に昭和記念公園以外の公園に行くことはない。問題は、振替休日だ。

 サンデー毎日になると、この振替休日なるものの認識がなくなる。で、「おっ、今日は火曜日だ。一回も行ったことがない向島百花園にでも出かけてみるか」と、新宿~神田~浅草を経て最寄りの東向島駅に着く。と、ここで「えっ、もしかして今日は休園か?」と気づく次第。 “入り口まで行って気づくよりまだマシ” などといった慰めもあるかも知れないが、これが困ったものなのである。

 結局、改札を出ないでUターン(不正乗車なり~)。業平橋駅から改称された「スカイツリー駅」で降りて浅草までのんびりと歩く。

 これ、実はのんびり歩きではない。傷心のトボトボ歩きなのである。
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言問橋下から見上げるスカイツリー

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浅草寺界隈で時間つぶしをして夕刻


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そして、気づけば夜景。三脚を忘れたのが大失敗


by h-fuku101 | 2012-12-27 08:08 | Comments(0)

嘘のような本当の話し

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 但馬屋のO店長は本当に面白い。

 普段は何が気に入らないのか “ムッ!” っと怒ったように無愛想な顔をしているが、ひと声かけると “ニコっ!” と人なつっこい顔に変わり、話すこともやることも子供のように可愛くなる。一番の得意はコーヒー豆ひとつを紙に貼り付け、ペンで 「く」 の字形に足をつけて 「はいっ、ゴキブリ!」。

 歳は確か4~5歳下のはずだ。だが、近くの文字はおやじ以上に見えない。

 「しばらく来なかったんじゃないの?」「来たら今のような嫌味を言われると思ってね」が昨日のきっかけ。どうやら話したくて話したくて仕方ないことがあって、さりとて店の人たちには言えず、ずっと待っててくれたらしい。

 ~電話機を左手に持って、右指でダイヤル・ボタンを押してたんだけど、つながらないうえに何か感覚が違うんだよね。あれ~、今日は数字がよく見えるなぁと思って気がつくと、押してたのは計算機だった。自分でもガックリきたよ~

 店長、まだまだお若いのに…。気をつけるんだよ。
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by h-fuku101 | 2012-12-26 06:36 | Comments(0)

冬ごもり

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 モクレンやコブシたちが今、厳しい寒さを乗り切るため、暖かそうな羽毛にすっぽりと納まっている。

 ジングルベルでにぎわう町の喧騒から逃れるように開園直後の京王:アンジェに飛び込んだが、ここでもところ狭しとサンタやトナカイが置かれ、クリスマスツリーが立ち並んでいる。あ~ぁ。

 ハローウィンに浮かれ、クリスマスで騒ぐ国民たちは、今日から一挙に神社仏閣の世界へとなだれ込んでいくんだが、同時にまた、連休となる冬休みには、一神教が大多数を占める外の世界にも、多神教で、無神経な国民たちが遠慮会釈なく飛び出していく。他人事ながらヒヤヒヤものである。

 ウィーンのタクシーで一度、 “しまった!” と思ったことがある。「寺院」と書かれた日本人向けの地図を見ながら、つい「テンプル」と行先を告げてしまい、直ちに「チャーチ」と強い口調で訂正されてしまった。無意識の中に本音があるから恐い、こわい。

 「物言えばくちびる寒し」「キジも鳴かずば撃たれまい」という。ここは暖かい羽毛にくるまれて静かにしているに限る。
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by h-fuku101 | 2012-12-25 06:44 | Comments(0)

菜の花

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 冬至が過ぎたばかりだが、スーパーの棚には早くも春の香りが並ぶようになった。

 先日、調布駅前のデパ地下で菜の花をみつけた。迷うことなく買って帰り、からし和えにして食したが、そのうまかったこと。昨日は近所のスーパーでも出ていたのでまた買って帰った。やっぱり、うまい!。

 江戸時代、菜の花がぜいたくな食べ物だったのは前に書いた。花を育て、油を売れば何万両にもなるかも知れないものを、花が咲く前に刈り取って食べてしまうのだから…。時代は変わってこの寒い時期、春に先駆けて味わえるというのも、やっぱりぜいたくと言えばぜいたくな話しではある。

 あのみずみずしい緑色、歯ざわり、そして、独特の苦みが何とも言えず、いい。

 

by h-fuku101 | 2012-12-22 09:09 | Comments(0)

野川あたりのそれぞれのスピード

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 ここ2~3日、この冬一番の寒さが日本列島を覆っている。

 最近、筋肉の衰えが寒さに敏感に反応する事実を思い知らされている。

 三鷹市にある都立野川公園。

 すぐ横には近藤勇の生家跡や菩提寺の龍源寺がある “武蔵野の面影を色濃く残す” 一帯だが、今は運動する人が実に多い公園だ。それも、ジョギングなんて生易しいものではなく、マラソンのラストスパートに近い速さで走っている女性たち、公園の片隅に据えつけられた “健康ぶら下がり器” 状のものに取りついて懸垂(けんすい)やら腹筋運動を繰り返しているおやじたち…。ここまでレベルが違うと、カメラをさげてその場にいること自体が場違いな印象を受ける。

 公園の後を流れるのは大好きな野川だ。シラサギや鴨たちの動きに目をやりながらの野川下り。「うん、このスピードこそ今のおやじには合っている」。
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by h-fuku101 | 2012-12-21 06:12 | Comments(0)

美しい風景写真100人展

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 六本木ミッドタウンのフジフィルム・スクエアで「第8回美しい風景写真100人展」が開かれている。

 この100人展は、富士フィルムと隔月刊「風景写真」が共催。全国から寄せられた2,300点を超える応募作品のなかから選ばれた80人と、プロ20人の作品とを一堂に展示する展覧会で、毎年、「さすがにレベルの高い作品ぞろいだなぁ」と思わせられている。

 ふと一枚の作品下の名前が目に入った。「えっ? コダイラ?…あの小平か?」。

 小平芳夫。彼は信越、こちらは東京という違いこそあれ、同じ仕事をしてきた仲間。昔から写真が好きで、主に滝を撮り続けていた彼の作品が “100人展” というとてつもない展覧会に展示されている。すごい!驚きと同時に心からの拍手を送り、あちらこちらにメールを送りまくった。

 ミッドタウンでの展覧会は27日まで。年が明けると大阪、仙台、札幌、福岡、名古屋へと順次、移行していく。
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by h-fuku101 | 2012-12-20 06:22 | Comments(0)

高速道トイレ事情

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火祭りのベースキャンプは浜名湖を望む舘山寺温泉


 東京から浜松西ICまでは約250㎞。近ごろはもう “一生懸命運転するのは嫌” 。だから、ほぼ1時間、100㎞ごとに休憩することにしている。で、SA(サービスエリア)に着くと立ち寄るのはトイレ。結構回数は多くなっているが、頻尿という訳ではないので、念のため。

 高速道のトイレは本当にきれいになった。個室はほとんどがウォシュレット式になり、手洗所は必ずといっていいくらい洗剤がついている。

 女性は、多くの人が誘い合ってトイレに行く。男にするとあの心理は理解できないが、まぁいい。男は隣り合って用を足す。隣の人の “大事な物” を見ることはないが、用を足す時間の長い短いはすぐにわかる。最近、1時間ごとにこの早い遅いを体験する訳だから、結構、身につまされる。

 「パパ、おしっこ!」と、今にも漏らしそうな声で叫んでいた坊主。ズボンを下ろすやいなや放水し、ものの30秒もしないうちに片付け、駆け出していく。「えっ、もう終わったのか?」…。運動会の障害物競争に “小水” が加えられたら、ここでビリになること受け合いだ。

 若いって本当にすごい。身体も小水も “キレ” が違う。これが現実だ。

 最近では、小沢昭一師匠、米長邦雄先生が前立腺がんで亡くなった。お互い気をつけよう、なっ、ご同輩。
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by h-fuku101 | 2012-12-19 06:25 | Comments(0)

秋葉の火まつり

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 安藤広重の「本朝名所―遠州秋葉山」にも描かれた浜松市天竜区にある秋葉神社。「正一位」の宣旨を賜り、全国にある秋葉神社の総本宮でもあるため「秋葉山本宮秋葉神社」とも「正一位秋葉神社」とも呼ばれているが、毎年12月15~16日に開かれるこの神社恒例の「火まつり」を見てきた。

 今年8月末、誕生旅行の帰りに天竜川沿いの秋葉街道を下ったが、その途次 “大狼煙(おおのろし)” の幟(のぼり)を発見。「一度は見てみたい」と、この日の来るのを手ぐすね引いて待っていた次第だ。

 メインの大筒花火を抱えた人たちが集まるのは午後10時前。南アルプスの西南端に位置し、海抜688mの高みにある秋葉神社。夜、山に登る道には対向車も後続車もなく、もちろん街灯もないから鼻をつままれてもわからないほどに暗い。何回か「本当にまつりがあるのか?」と心配にもなった。

 午後9時45分。最初の2人の大筒に火が入る。火が勢いよく立ち上り、 “ポン菓子” の出来上がりを思わせる「ボン!」という大音響で1分足らずの花火が終わる。順次4組、8人の人たちの演技(?)が終わったのは10時前後。山で3時間近く待った割に終わりは「アッ」と言う間だ。

 カメラのアングルは? ISOは? 絞りは? シャッタースピードは?…。結局、なんにもわからないうちに今年の火まつりが終わってしまった。
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by h-fuku101 | 2012-12-18 07:32 | Comments(0)