権現堂桜堤

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 庄内歩きをしている間に彼岸花の見ごろはドンドンと過ぎている。

 そう言えば、山形県では1本の彼岸花も見なかった。「関東地方とは気温が違うだろうから、すでに花期が終わったのか!?」と言えばそうでもなさそう。ネットで東北地方の名所を探しても見当たらない。その理由を調べてみるのも面白いかも知れない。

 28日(土)、1年ぶりに幸手市の権現堂桜堤に出掛けた。一部、真っ赤な絨毯(じゅうたん)に綻(ほころ)びを見せている箇所もあるが、まだまだ大丈夫。去年訪れたのは10月はじめだったから今年は約1週間から10日も早い。もっとも、これが普通だが…。

 自転車で堤の花見物に来ていた齢(よわい)86歳の先輩としばし談笑。

 「写真の趣味をお持ちでいいですね。私などは歩くだけです」
 「いえいえ、お元気で何よりです。このお近くにお住まいですか?」
 「はいッ、生まれてからずっとこの近くです。先日も同窓会があったんですが、『もう止めよう』と言っても誰も承知しない」
 「幼馴染や同窓生といつでも会えるってうらやましいです」
 「そうかも知れませんね。でも、うるさいこともありますよ。ハッ、ハッ」

 温厚そうな先輩と彼岸花…。いいものだ。
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by h-fuku101 | 2013-09-30 06:11 | Comments(0)

再びの庄内歩き Vol.2

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「鳥海山荘」からの夕景。この後、空は燃えるように色づいてくれた


 1966年(昭和41年)早春、妙高でのスキーツアーで「あれが月山だよ」と教えてくれた滝沢浪治さん。約50年という歳月を経て今回、その人を思い出す山に登ることができた。8月の誕生旅行で初めて出会い、魅せられた鳥海山とも再会を果たした。そして、少し大げさに言えば、北は鳥海山から、南は月山に至るまで見渡す限りに広がる庄内平野の稲田。その見事なまでのこがね色とその壮大さは今回の “再びの庄内歩き” で強く瞼(まぶた)に刻まれた。

 「名物は?」と聞けば、「だだちゃ豆、玉こんにゃく、芋煮、米…。せいぜい “酒田ラーメン” かな」と返事が返ってきそうなほど派手さはない。旅の土産にも頭を悩ませるような土地柄でもある。

 だが、人は無骨だがやさしく、あたたかい。

 「山形ってどんなところ?」って聞いたとき、観光大使を務める友人のI君が、即座に「日本らしい日本が唯一残るところ」と語ってくれたが、今、その意味が実感をともなってわかるような気がした。

 庄内、いいところだ。
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刈り取った稲穂の積み方にはその地方地方の特性がある


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鳥海山麓の神社裏で見た見事な “玉簾(たますだれ)の滝”


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早朝の光のなかに遠く浮かぶ月山の山並み


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稲田にポツンと建つ小屋が何とも牧歌的だ


by h-fuku101 | 2013-09-29 06:58 | Comments(0)

鳥海山(ちょうかいさん)

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大雪渓に小雪渓、それを過ぎたら薊坂(あざみざか)…。あ~登りたい


 「鳥海山(2236m)は子供のころから見てるがよ、ほんといい山だぁ。見ていて全然飽きが来ないもの」。たまたま話し合う機会があった地元の人が誇らしげにそう語る。

 2日つづけて泊まったロッジは「鳥海山荘」。鳥海登山をめざす人たちのベースキャンプの一つであり、カメラで鳥や山を狙う人たちの足場でもある。部屋の窓から鳥海の山並みがきれいに見通せるが、前山が近すぎて鳥海の半分以上を隠してしまっている。残念。

 山を前にするとどうしても「登りたい」という想いが頭をもたげてくる。だが、疲れが出るとてき面に腰に来る構図は変わっていない。ここは我慢をして、近く、遠く、鳥海の山並みを撮れるスポット探しに時間を費やすことにしよう。

 「雪が降ればもっときれいなんでしょうね」と、先ほどの人に話しを振る。
 「そりゃ、今とはまた全然違って、ほんどきれいだから」。

 花と雪、そして、鳥海の山並み…。頭には、夜行バスで弘前に向かう途中に見た岩手山と八幡平の雄大な景色がまだ残っている。

 戻ってやる! 来年の春にはきっと戻ってやる。
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by h-fuku101 | 2013-09-28 04:11 | Comments(0)

月山(がっさん)

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姥ケ岳(うばがたけ・1670m)から月山山頂方面を望む


 月山(1984m)は山形県のほぼ中央にある。羽黒山や湯殿山とともに “出羽三山” と呼ばれ、今も修験(しゅげん)に励む人たちには欠くことができない山だ。現に、おやじが登った当日も、白装束を身にまとった人たちが列を成して山道を歩き、時折、ほら貝の音が山にこだましていた。

 月山は決して高い山ではない。なのに鳥海山ともども年間を通して雪渓が消えない。不思議だ。

 ロッジで朝ごはんを食べながら隣のご夫婦とこの話しになった。「そうなんですよね。それだけ冬の雪が深いってことなんでしょうね」でひとまず落ち着いたが、10年以上も日本の最高気温を維持し続けてきた山形県にあって2000mに満たない山の南面に夏でも雪が残る。本当に不思議だ。

 標高1600mまではリフトがはこんでくれた。実際登攀標高差は400mほどだが、8合目からは岩、岩、岩の連続。頂上はすぐそこに見えるのに足場の悪い急坂が到達をはばむ。タフで懐(ふところ)の深い山でもある。

 頂上には月山神社奥宮が祀られている。例によって家族・兄弟・親戚・友人・子供たちの安寧を祈るうちにジワジワと登頂の歓びが湧き上がって来た。さて、山の空気を満喫するのは何年ぶりだろう。

 山は…「やっぱり サイコ~!」だ。
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山頂に建つ「八紘一宇」の碑と雲海


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月山神社奥宮がまさに月山の頂(いただき)だ


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“さあ、登りだ” ここの岩場は整備されているが…


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山の稜線あたりの紅葉はかなりすすんでいる(下葉とも)


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足跡をたどると懐(ふところ)の深い山容と雪渓


by h-fuku101 | 2013-09-27 06:47 | Comments(0)

弥陀ヶ原(みだがはら)

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 9月21日(土)の山形駅着は午前11時。今夜の宿泊地、志津温泉の「まいづる屋」は月山の手前にあるが夜まで時間もある。車で余分に1時間半はかかるが、山の反対側にある弥陀ヶ原の草モミジを訪ねることにしよう。

 月山北側の8合目にある弥陀ヶ原。月山の噴火でできた池塘(ちとう)が景色に彩りを添え、草モミジがより深みを加えてくれる。前回はまだ緑々していた草たちも、今は数段、赤茶色を濃くしている。だが、「う~ん、まだ少し早いか」。

 弥陀ヶ原を回るにはゆうに1時間はかかる。おまけに写真を撮っているから気づけば時刻はそろそろ午後3時。天気はいいのだが時折吹く風は冷たい。木道を歩く人の数もいつしか減り、見渡す限り人影は見えない。車には十分な寒さ避けを準備しているのにあわてて半袖一枚で歩き出したことを反省し始めている。

 「あと一週間、いや、4~5日もすれば、もっといい草モミジが見られただろうに…」。人間の欲には際限がないものである。
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by h-fuku101 | 2013-09-26 05:50 | Comments(0)

再びの庄内歩き

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庄内全土に広がる黄金の稲田は壮観だ


 誕生旅行での月山、鳥海山、そして、どこまでも広がる庄内平野の稲田が忘れられず、丸1か月ぶりに庄内歩きを楽しんできた。

 出掛けたのは21日の土曜日。その日は月山8合目にある弥陀ヶ原の草モミジを求めて散策し、月山麓のロッジ泊。翌22日は月山頂上(1984m)に立った。

 22日~23日の泊りは「鳥海山荘」。鳥海山登山を楽しむ人たちのベースキャンプの一つでもあり、鳥や山の写真を追う人たちの宿やでもある。おやじは…??? 一人合議の結果、「もう弾丸登山をする歳でもあるまい」と山登りはあきらめ、その見どころを訪ね歩くことで決着!

 それにしても、酒田を中心とする庄内平野の稲田には圧倒される。鳥海山に向かってどこまでも広がる稲田。1か月前には緑の絨毯(じゅうたん)だった稲田が、今はそのどれもが刈り取りの時期を迎え、まさに黄金色に輝やいている。壮観だ。

 これらの一つひとつの紹介は明日以降に委ねることにしよう。
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弥陀ヶ原の草モミジは今週末が見ごろか


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月山に向かいどこまでも広がる稲田を撮る


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月山8合目あたりから “牛首” 方面を望む


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刈り取りを終えた稲田越しに仰ぐ鳥海山


by h-fuku101 | 2013-09-25 06:51 | Comments(0)

中秋の名月

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 9月19日は中秋の名月。秋晴れをもたらした太陽が沈んだあとの東の空には真ん丸月が顔を出してくれた。

 ところで、普段、何かにつけて “知っていることが少な過ぎる” と嘆いているおやじだが、今回改めてそれを思い知った。

 それは、中秋の名月と言えばこの時期の満月を指すとばかり思っていたが、さにあらず。中秋の名月イコール満月ではないという。ここ3年間はたまたまそうだったらしいが、次は8年後の2021年まで少し欠けた月を愛(め)でることになるらしい。

 まぁ、詳しいことはその道の専門家に委ねるとして、とにかくきれいな月だった。

 昼間は昭和記念公園の「こもれびの里」で “お月見セット” を見、夜は浅草へと繰り出して、 “にわか勉強” で得た写真撮影手法の実地訓練に臨んだ。
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※今週はこれで失礼します。連休明けにまたお会いしましょう。

by h-fuku101 | 2013-09-20 05:57 | Comments(0)

彼岸の初花は日向薬師 Yol.2

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 バスが日向薬師に着いたのは朝の8時半過ぎか。稲田にまだ地元の人の姿はなく、カメラを持った人の影も見えない。

 彼岸花は、多くが蕾(つぼみ)から花芽を出したばかりといった様子で、すでに大人になった花も、人間で言えば成人式を迎えるかどうかのようにピチピチと輝きを放っている。

 おやじの頭では、ここの彼岸花はハギとムラサキシキブがセットになっている。が、ハギにはまだ花がなく、ムラサキシキブも色がつき切らない。何もかもが「来週まで待て」と言っている。
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by h-fuku101 | 2013-09-19 06:02 | Comments(0)

彼岸の初花は日向薬師

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 ここ数年、秋の冷気に触れると彼岸花が脳裏に浮かぶ。

 彼岸の中日が間近になると決まったように花をつける彼岸花。だが、去年、一昨年は暑さのために10日以上も遅れ、こうなると今年の開花が心配になる。

 少し意味が違うが、「案ずるより産むが易し」ということもある。人間、あれこれ思案するより自分の目で見、確かめるのが一番だ。で、今秋の初花は日向薬師と決めた。

 小田急伊勢原駅からはバスだが、終点まで乗っていたのはおやじただ一人。日向薬師の集落にある一部の稲田はすでに刈り取られ、残った稲田の一部が昨日の台風で倒れている。だが、実りはよさそうだ。

 で、肝心の彼岸花の咲き具合。洗水(あろうず)地区から道の両側に展開するはずの赤い絨毯(じゅうたん)にはまだまだ早く、全体で一分咲きといったところか。来週あたり見ごろを迎えるかも知れない。

 彼岸花。それにしても、いい花だ。
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by h-fuku101 | 2013-09-18 06:14 | Comments(0)

秋空

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 台風18号。空にある水を全部を吐き出したのではないかと思えるほどの雨をばらまき、今年もまた各地に多くの被害をもたらした。

 印象的だったのが京都の嵐山。普段は、川幅がせいぜい20~30mほどで、水量も人のひざほどしかない。だが、今回はあの有名な渡月橋を覆い、押し流してしまうのではないかと思うほどの水量と勢い。ヒヤヒヤしながらテレビ画面にくぎ付けになっていた。

 山間部では山が崩れ、民家が土砂に埋もれた。女性が心肺停止の状態で発見されるなど、被害者も出ている。毎年のように繰り返されるニュースだが、そのたびに胸が痛い。

 台風一過。空気は澄み、肌に気持ちいい。空もまた抜けるように高く、青い。昨日は大雨をもたらした空が、今日は一挙に秋をはこんで来た。
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by h-fuku101 | 2013-09-17 06:21 | Comments(0)