”花たちの生き残り戦略” とは = ヒガンバナ編

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恭仁宮(くにのみや)跡地から西数百㍍の廃屋前にて(京都府木津川市)


 さて、ヒガンバナ紹介や尾瀬行に優先されて置き忘れていた森林インストラクター:武部 令氏の話し。表題は「花たちの生き残り戦略とは」だった。ヒガンバナがすっかり花を落とした今となっては ”祭りのあとの提灯(ちょうちん)” だが、ボケた頭の整理も兼ねて書き記して置こう。

 まずは、ヒガンバナ。ヒガンバナと言えば黒アゲハかアゲハチョウ。この両者は、 ”特約店契約” を交わしている。契約書には多分、「蜜はあなたたちだけに提供します。だから、花(ガク)の外に放射線状に張り出したおしべ、めしべの受粉を手伝ってください」とでも書かれているんだろう。ちなみに、おしべは先っちょに黄色いポッチリを付け、めしべはそれより長い。

 蜜は複雑な花のつけ根深くにある。蜂のような短い管(くだ)では吸えない。この時期に一番数が多くなる黒アゲハのような大型チョウだからこそヒガンバナの蜜を吸い、受粉を手伝うことができる仕組みだ。

 「ん? ヒガンバナって球根だろ? なんで受粉なんだよ?」「おっ、するどい!」。

 白い花の「シロバナ・マンジュシャゲ」は赤いヒガンバナと黄色のショウキズイセンの結合で生まれる。つまり、ヒガンバナには受粉能力はあるが、赤同士は受粉できない。(文責:おやじ)

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by h-fuku101 | 2015-09-30 06:02 | Comments(0)

尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ Vol.3

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 9月25日(金) 龍宮小屋(6:52発)➡ 牛首(7:22着・発)➡ 山ノ鼻(7:55着、8:15発)➡ 鳩待峠(9:10着、9:13発)➡ 尾瀬戸倉(9:35着)

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 当初の尾瀬滞在計画は9月23日~26日の3泊4日。尾瀬沼ヒュッテには初日と3日目に泊まり、2日目は龍宮小屋泊の予定。週間天気予報では26日が雨模様だった。が、尾瀬沼ヒュッテの「お天気版」では24日午後から雲行きがあやしい。急遽、25日の宿泊予約をキャンセルし、鳩待峠回りで帰京することにする。

 尾瀬ヶ原には、auに続きdocomoがアンテナを設置したとかで携帯電波が届くようになっているが、尾瀬沼は衛星通信。バス予約の変更がなかなかつながらないうえに、公衆電話の百円玉がポタポタと落ちる。

 とにかく、雨。予報が的中して24日午後から降り始めた雨は、夜中には大雨に。小屋の屋根を叩く音がうるさく寝付けない。

 龍宮小屋のチェックアウト・タイムは朝7時。朝食を済ませるや、すぐに雨の草原に飛び出す。いいことに雨は時折、かなり小降りになるが、カメラはしっかり防水カバーをしたリュックの中だ。

 24日午後と25日の記録写真はない。ただ、あの広い、ひろ~い尾瀬ヶ原の前後左右に人の影が見えないことしばしば。 ”尾瀬ひとり占め” という貴重な体験をした尾瀬行となった。

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by h-fuku101 | 2015-09-29 06:29 | Comments(2)

尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ Vol.2

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 9月24日(木) 尾瀬沼ヒュッテ(7:35発)➡ 沼尻(9:10着)➡ 見晴(下田代十字路 11:20着 12:00発)➡龍宮小屋(13:10分着)

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 尾瀬沼ヒュッテのおやじさんはラグビー好きらしい。未明に放映されるW杯(日本VSスコットランド)は観たし、されど仕事ありで、泣く泣く ”権利放棄” 。夜の7時前から寝ているおやじは悠々 ”談話室貸し切り” で応援する。だが、今回は大敗。

 東の空がうっすらと赤らんだ。雲はないのに星が見えない。残念。代わりに燧ケ岳のてっぺんが色づいてくれた。

 沼尻平の草もみじがきれいだ。が、一ノ瀬休憩所のおじさんが言っていた火事の痕が生々しい。

 白砂峠までは尾瀬にはめずらしいゴロゴロ石の登山道をほんの5分くらい登り、あとは見晴まで森林浴を楽しむような下り坂が続く。ブナ林に入った途端、小さな流れが多くなった。木々の紅葉もそろそろ始まっている。

 見晴の名物は「カレーうどん」らしい。が、これを聞いたのは夜。どうやら ”替え玉” ならぬ ”替え飯” を追加するのがステータスだと女子が言う。世の中変わった。

 龍宮小屋に荷物を預け、「さあ、夕方までのひとときを池塘(ちとう)と草花撮影だぁ」と飛び出た途端、雨、雨、雨。すっかり予定が狂った。

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by h-fuku101 | 2015-09-28 06:14 | Comments(0)

尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ

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期待以上の草もみじにうれしさも倍増


 
 9月23日(水) 大清水(11:05発)➡一ノ瀬休憩所(11:56着 12:30発)➡三平峠(13:30着)➡尾瀬沼(13:45着)➡尾瀬沼ヒュッテ(14:25着)

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 4年ぶりに尾瀬を訪ねることにした。30余年前が初めての訪問だから、今回で3回目ということになるが、今回の目的の第一は草もみじ。第二は普段の運動不足解消。

 大清水からは、今は低公害車がバス代わりに一ノ瀬休憩所まで運んでくれるが、目的に照らしてそれには乗らないことにする。

 「いゃぁ、お疲れさん、お疲れさん」。バスを運転するおじさんが苦労して歩くおやじの姿を横目に見ながら走って来たんだろう。一ノ瀬休憩所に着いたとき拍手で迎えてくれた。

 「きょうはどこまで行きます?」。休憩所のおじさんが声をかけてくれる。
 「きょうは尾瀬ヒュッテ泊まりです」
 「昨日、沼尻の休憩所が全焼してね。だから、三平下から南まわりは途中から通行止めだから気を付けてくださいよ。大江湿原の草もみじはいい具合に染まってますよ」。

 持参した山図を見ながら専門家からアドバイスを受ける。こんなに頼もしいことはない。ともかく尾瀬行の第一日目がスタートした。

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オオバセンキュウ



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オゼトリカブト



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ノアザミ



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尾瀬沼の対岸にそびえるは日本百名山の一つ ”燧ケ岳” (ひうちがたけ)




 

by h-fuku101 | 2015-09-27 09:22 | Comments(2)

かつらぎの里のヒガンバナ

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後に見える山は大阪との県境を成す金剛山(1125㍍)


 太陽が顔を出した。稲が、サトイモが、そして、ヒガンバナが一斉に朝の光に照らし出され、後を振り返ると葛城山や金剛山が全身に陽を浴びている。きれいだ。

 大阪なんばでS銀行に勤めていたはっちゃんとは同じ歳。「お客さん本位の接遇をしよな」と切磋琢磨し合い、結婚後は旦那の松井さんとも畑をし合ったが、そのはっちゃんはほぼ毎日、金剛山に登っていると聞く。何事にも前向きな人はやっぱり輝いている。

 ヒガンバナ。ここまで木津川市加茂、明日香などを歩いて来たが、どこもまだ少し早いようで、近くの「一言さん」もあっという間に人の姿が少なくなった。ただ、おやじがいるかつらぎの里には誰も知らない、誰もいない名所があちらこちらにある。

 日昇から30分。雲が広がりはじめた。
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※今週はここまで。来週またお会いします。

by h-fuku101 | 2015-09-22 09:41 | Comments(0)

かつらぎの里 

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 朝5時56分、かつらぎの里の東に横たわる山の端から日が昇り始めた。

 ここは奈良県御所市(ごせし)のかつらぎの里。近くには葛城山を背景にした「一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)」があり、早朝からヒガンバナ狙いの人たちが押し寄せてきている。

 おやじがいるのは、通称「一言(いちごん)さん」から東へ300㍍。稲田があり、サトイモ畑があり、もちろんヒガンバナも花盛りだが、不思議なことに誰もいない。

 朝の空気に浮かぶ集落の瓦屋根がなんともいい。さあ、稲穂についた水滴がキラキラと光り出した。かつらぎの里に今、朝がきた。
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by h-fuku101 | 2015-09-21 08:16 | Comments(0)

号外! ラグビー日本、南ア破る

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 いゃぁ、試合終了直前からは、ほぼ泣きどおしだった。夜の夜中に声に出して泣く訳にもいかず、ただただ涙が流れるだけ。それでも力が入り、嗚咽しながら応援しつづけていた。

 ラグビーW杯の初戦、日本対南アフリカ戦が今朝0時40分にキックオフされた。南アと言えばこれまでにW杯を2回制し、世界ランク3位に位置づけられる強豪。正直、「ダブルスコアーでやられるだろうなぁ」と思っていた。

 FB五郎丸のPKで3点を先取してはじまった試合はその後一進一退し、日本10点、南ア12点の僅差で前半を終える。「おっ、やれる!」。後半に入っても接戦はつづき、試合終了5分前からはまさに死闘となった。試合時間はもう過ぎている。相手にボールが渡り、試合を切られればそれで終わりだ。南アゴール前で展開されたパス。そして、飛び込み逆転のトライ!。「やった~、勝った!」

 試合会場の英ブライトンは1989年に一週間滞在した海辺の町。なつかしい。
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奈良・明日香稲淵の段々畑と案山子まつりの主役


by h-fuku101 | 2015-09-20 06:28 | Comments(0)

”花たちの生き残り戦略” とは

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ハギは、花の形にも生き残り戦略があった


 ~花の盛りとは言えない時期に咲く花たちにはそれぞれ戦略があるようです。ハギやヒガンバナなど、よく知られる花を中心に、その生態と生き残りの工夫をひも解いていきます~ 

 なんとも魅力的なタイトルではないか。東京都公園協会主催の「緑と水の市民カレッジ」が16日あったので参加してきた。講師は森林インストラクターの武部 令氏。

 話しは神代植物公園を歩きながら進められる。

 コウロギが鳴いていた。時刻は午後1時。「コオロギってしばらく前までは朝夕に鳴いていましたよね。それが今鳴いている。彼らは、気温の差を感じて鳴くんです。今年は、おそらく残暑はありませんよ」。

 「日本の花の色って何系統くらいかわかりますか? 白が32~33%、黄色が30%、赤を含めた青、紫が20%強。これですべてです。冬から春にかけて黄色の花が咲きはじめ、それが白へ、やがて赤が主流を占めるようになる」。

 導入からおもしろい。こうして3時間があっという間に過ぎていく(文責・おやじ)。
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秋を代表する花の一つ「フジバカマ」


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ヒガンバナの花は、実は ”ガク”



※講座内容は順次、お送りします。が、今週はここまで。来週またお会いします。

by h-fuku101 | 2015-09-17 05:45 | Comments(0)

再びの日向薬師

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 初ヒガンから2日。日曜日早朝に出会ったご夫婦と約束した訳じゃないが、再び日向薬師に立った。朝から秋晴れに恵まれた15日。今度は、電車とバスを乗り継いだ。

 まず、前回撮った花たちの様子を見てまわる。全体の花数はまちがいなく増えているが、あの日見ごろだった花たちは早くも白く変色している。はかないものだ。

 「よし! 前回まわれなかったところに行ってみるか!?」。

 好きな道は ”日陰道” 。だが、ヒガンバナが咲く田は一面、柵(さく)で囲われている。「どうやらイノシシ被害を防ぐためだけじゃなさそうだ」。一人の女性が言った言葉がよみがえる。「去年は川の流れといっしょに撮れたのに…」。

 ここは日向薬師に暮らす人たちの生活圏。一部の心無い者たちの傍若無人なふるまいが住民の怒りを誘発し、普通に写真を楽しむ人たちの世界を狭くする。
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2日前と同じ構図でまず ”パチリ”

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by h-fuku101 | 2015-09-16 06:17 | Comments(0)

初ヒガンは日向薬師 Vol.2

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 一輪の花に気を取られている。

 「あれぇ、さっきまではあのあぜ道に人がいなかったのに、いつ、追い越していったんだろ?」。お揃いのニコンを抱えたご夫婦と思しきお二人が、一人は望遠で、もう一人は広角で被写体と向き合っておられる。

 一段落して情報交換。どちらからともなく、「ちょっと早かったようですね」。

 「もう3日もすれば花の量もかなり多くなるんでしょうね」はご夫婦。いつでも戻って来れそうな口ぶりから、そう遠くないところにお住まいとわかる。

 午前7時半、伊勢原駅発の始発バスが到着した。乗客は1人。ヒガンバナ。年1回切りの花だが、人を夢中にさせる何かを持っている。
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背景に朝の光りが届き、黄金色に輝き始める


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by h-fuku101 | 2015-09-15 06:00 | Comments(0)