地の利

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大好きな ”鹿児島紅(こう)”


 「1年2年で土地を知り、3年経って人を知り、4年5年が収穫期」。これはおやじが東京に出てくるときに大阪の先輩が贈ってくれた言葉だ。爾来(じらい)35年。今もいっかな忘れない。

 「いい写真を撮りたい」とずいぶん歩いている。ただ、おやじが公言してはばからないのは、「カメラは散歩の友。主は歩きで、カメラは従」。こんな不純で不誠実な心根の男が、パッと行っていきなり「いい写真を」では神様も怒る。

 一人のアマチュア・カメラマンが撮った写真がきっかけで有名になった兵庫県朝来市の「竹田城」。その裏には、朝な夕な50年ほど通い、撮り続けた人の努力と誠意がある。

 技量に裏打ちされた経験則と地の利。写真の神様はこういう人にのみ微笑みかける。

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ただ、梅林全体の梅花の咲き具合は…(府中郷土の森にて)


by h-fuku101 | 2016-01-30 09:14 | Comments(2)

にぎやかなダイヤモンド富士撮影

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富士山頂から東に流れる雲が取れず、残念なダイヤモンドとなった


 「ずっと気にかかっていたものを見つけた」とメールしたのが始まりだった。お相手は深大寺の洋菓子喫茶「トム&サム」の奥さん。

 「今からどちらに行かれますか? 私は、きょうもダイヤモンド富士に挑戦します」が返事。
 「郷土の森に行き、帰りに顔を出します」
 
 かくて、「ダイヤモンド富士を見てみよう」という流れができた。

 午後4時半。場所は深大寺近くの高台。予定された住宅建築が2年近くもされないまま据え置かれている。近くのファンが「あっという間」に10人以上にも膨れ上がった。肝心の富士山は…?

 「トム&サム」の奥さんの友人は大阪阿倍野区出身。おやじとは互いに土地勘があるから話しも早い。「ワイワイガヤガヤ…」場外が楽しい。撮影会はいつしか夕景撮影会へと変わっていた。

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府中郷土の森では初フクジュソウを発見!


by h-fuku101 | 2016-01-29 06:27 | Comments(2)

困ったことだ

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 困った。実に困ったことだ。「何が?」。あれもこれも。

 遊んでいて「Windows10」を取り込んだことは話した。その際、その弊害にも触れた。とにかくPCの動きが遅いのだ。で、業者に依頼して来てもらった。

 「取り込んでからどれくらいになりますか?」
 「2か月くらいです」
 「1か月くらいならこの場でも抜き取り可能ですが、それ以上になるとお預かりすることになりますね。期間は約1か月で、予算は、え~と、7~8万円です」
 「そんなにかかるなら新しく買った方がいいね」

 少々の遅さを我慢すればいいから、結局はそのままに。そもそもの理由は、深く考えずに「ボ~と」踏み込む危機意識の低下だ。

 場所は深大寺にある洋菓子喫茶「トム&サム」。居合わせた客の一人からメルアドの交換を求められた。一旦店を出て行った人が戻って来ての咄嗟(とっさ)のことだった。あわてて書いて、数時間後にまちがっていたことに気づく。”ある人” にメールを送る。返事は、怒ったように「喫茶店に戻り、(メルアドを)聞き直しました」。

 いわば、自分の住所を忘れたようなもの。

 危機意識の低下も物忘れも、言葉や名前が出ないのも根は同じ。困った、実に困ったことだ。

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by h-fuku101 | 2016-01-28 06:44 | Comments(2)

セツブンソウ

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 昭和記念公園から「今年もセツブンソウが咲き始めました」との便りが届いてからずいぶん経つ。公園に行くたび「こもれびの里」近くの群生地に足を運ぶが、雪が融けず、なかなか可愛い顔を拝めない。そんな日が続いた末の「ごたいめ~ん」。

 花言葉は「人間嫌い」「光輝」「ほほえみ」。

 白い花びらは実は「顎(がく)」で、「黄色く見えるのが退化して蜜腺になった花びら」だとか。種は黄色い蜜といっしょにアリが巣に運んで発芽する「アリ散布植物」という。他にも、カタクリ、イチリンソウ、フクジュソウなどがある。日本にはアリが絶滅すると絶えてしまう植物が200種以上もあるというから、アリの力もあなどれない。

 孤高で高貴なセツブンソウ。跪(ひざまず)いてお顔を拝したが、そう言えば、早春にはスノードロップ、フクジュソウ、カタクリ、クロッカスなど、”上から目線” ではなかなか撮らせてくれない花たちが多い。この時期、シートは必需品ですぞ~。

 サッカー男子、リオ五輪出場決める! おめでとう! 続く韓国VSカタール戦も観たから、今朝はいつも以上に頭がボケてるよ~。

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by h-fuku101 | 2016-01-27 06:27 | Comments(2)

”鳥派” に変身?

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 「私は、鳥はズブの素人ですが、そのレンズは何ミリですか?」。ずっと連写で鳥を追い続けていた人の手が止まるのを待って声をかけてみた。

 「あゝ、1200ミリです。今、そこを飛んでいる鳥は〇〇。結構遊んでくれるんですよ」。

 手入れされた口ひげをはやした、パッと見はとっつきにくそうなおやじ。だが、話すと人の好さが感じられて印象はいい。今、撮ったばかりの〇〇の写真を惜しげもなく見せてくれた。

 「今、望遠を付けておられるようですが、鳥じゃないとすると花ですか?」
 「はいっ」
 「私も花をやってみたいと思っているんですが、今は『その前に、まずは鳥を』って感じですかね。鳥も花もって人は結構いますよ」

 鳥・花談義はその後、レンズ、カメラの良し悪しにまで及び、すっかり邪魔をしてしまった。

 おやじが、真似事で撮った鳥は「シジュウガラ」だとか。昔、「鳥占い」などでよく見かけたものだが、ウ~ン、鳥もなかなかおもしろそうだ。

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昭和記念公園は10日近くも前に降った雪のなごりを色濃く残している




 

by h-fuku101 | 2016-01-26 06:24 | Comments(2)

一茶の新春句から

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 小林一茶は江戸時代の人。「すずめの子 そこのけそこのけ お馬がとおる」「やれ打つな 蝿が手をすり 足をする」など、俳句心は指の爪先ほどもないおやじでさえ5句くらいならスラスラ言える。

 生涯に詠んだ句数は22,000句だとか。一番多いのは正岡子規で23,000句。松尾芭蕉でさえ3,000句だと言うから、その多さには驚かされる。

 君が世や から(唐)人も来て年こもり 
 目出度さも ちう位也 おらが春
 初空へ さし出す獅子の あたま哉
 梅がらや どなたが来ても 欠茶碗
 もともとの 一人前ぞ 雑煮膳
 春立(つ)や 愚の上に又 愚にかへる
 どんど焼 どんどゝ雪の 降りにけり
 かつしかや 川むかふから 御慶いふ
 月花や 四十九年の むだ歩き
 我春も 上々吉よ 梅の花

 元日から読売紙に紹介された一茶の新春10句だ。やさしく、動物思いの読み手も、私生活ではかならずしもそうではなかったようだが、さて、句は心情の裏返しなんだろうか!?

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by h-fuku101 | 2016-01-25 06:26 | Comments(2)

店長

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 新宿西口は思い出横丁入口にある「但馬屋珈琲店」。通いはじめて、さぁ、20年近くなるか!?

 こうまで続いた理由は、まずコーヒーのうまさ。ちょっと濃いめの味が何ともいい。コーヒーのコクや旨味、まろやかさ、苦味、酸味なども、気づけばこの店で教えてもらっていた。

 理由の第二は、店長。飄々(ひょうひょう)、淡々とし、一見、取っつきにくそうだが、無類のお人好し。都内4か所にある系列店の豆を一手に焙煎し、店では店長の煎れるコーヒーが但馬屋を都内でも1~2の有名店にまで引き上げた。

 この店長が20日、定年を迎えた。

 「店長がいない但馬屋なんて、もう来ないよ」
 「いや、仕事はいままでと同じ」
 「会社が放してくれないんだろ?」
 「でも、年金は満額もらいたいからね」

 勤続40年余。ゲーム・センター、喫茶店、そして、コーヒー専門店。大学生の時代から但馬屋とともに歩いて来た人だ。お疲れさん。

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by h-fuku101 | 2016-01-23 08:33 | Comments(2)

早や見納めの早春花

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 ~♪♪ 春は名のみの風の寒さや
    谷のうぐいす歌は思えど ♪♪~

 唱歌「早春賦」を引き合いに出すのは ”時期尚早” 。だが、本来は年明け後に見ごろを迎えるはずのロウバイが今期は1か月以上も早く花を付け、まもなく役割を終えようとしている。

 ロウバイを初めて見たのは10年ほど前。たしか、町田市の「忠生公園」だった。花には無縁の男が、どういう加減か冬の忠生公園を訪ね、遭遇。蝋(ろう)細工を思わせる硬そうな花とは不釣り合いな芳香に驚かされたのを覚えている。

 雪の上に落ちた花びら。「あれっ、フクジュソウか?」と一瞬、見まちがったが、実は、ロウバイの落花を見たのは初めてのこと。何かと ”初体験” を教えてくれる花ではある。

 ~♪♪ 時にあらずと声も立てず
    時にあらずと声も立てず ♪♪~

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by h-fuku101 | 2016-01-22 06:27 | Comments(4)

砂川口の梅

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 昭和記念公園の砂川口は、立川口や西立川口からは一番奥まったところにある。そこから一番近いのが通称「瓢箪池」。ここから「こもれびの里」にかけてが梅の木が多く見られる区域だ。

 池畔に花を付けているのはロウバイ。紅梅も1本だけきれいな花を付けているが、背景の樹木との色の対比が悪く、パッとしない。回り込もうにも池が障害になるのが残念だ。

 と、さらに砂川口に近いところに大好きな紅梅が…。

 花の赤みは濃く、幹が真っ黒。この紅梅には、実はめっぽう弱い。足場はまだ雪に覆われているが、大好きな梅を撮るためならなんでもない。ただ、この物理的制約が写真の向きに影響するのが少しのマイナス点か…。

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by h-fuku101 | 2016-01-21 08:19 | Comments(2)

雪の絵

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 「アハハ、また滑った。かわいいなぁ」。

 すっかり凍った蓮池の上を、ちょこちょことせわしなく歩くのはハクセキレイ。「ツルっ、ツルっ」と滑るのに、いっかな歩調を変えようとはしない。「おまえ、ちょっとは学べよ、なっ。ほらっ、また滑った。アハハ」。

 人、いや鳥のことは言えない。降り積もった雪は融けず、むしろ凍って、硬い。ひっくり返ることはないにしろ、あちこちで滑ってここまで来た。そのうえ、折れた枝や横倒しになった幹が道を防ぎ、歩きにくいことおびただしい。

 「重い雪だとは聞いたが、こんなにしっかりとした木や枝が折れるなんて…。だけど、雪が描く絵ってのもきれいなもんだよなぁ」。いまさらながら雪のすごさを知る。

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by h-fuku101 | 2016-01-20 06:43 | Comments(2)