キンモクセイの頃

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 きょうは、いつもの散歩道と違う。違うのは道と動機。歩くのが好きで、 ”ただただ歩くだけ” がいつもの道で、きょうはコンパクト・カメラを提げての被写体狙い。

 暑い日だった。

 早くも柿が実をつけ、ミカンは深緑の玉を下げ、栗はトゲトゲの殻から美味しそうな ”三つ揃えの実” をのぞかせている。根元にはすっかり細くなったヒガンバナ。少し離れた畑にはたった一輪花をつけたおくらの茎だ。

 目が ”下” を追いかけていて気づかなかった。甘い香りが鼻腔をくすぐり、初めてキンモクセイの所在を知る。

 彼との出合いはいつもそうだ。花には気づかず、通り過ぎたあとに漂う甘い香りに「俺はここにいるぞ!」って教えられる。

 忘れられない木が3本ある。一つは近所で、二つは昭和記念公園。そして、三つ目は三嶋大社の境内にあった。同じキンモクセイなのに、記憶に残る木とそうでない木。「なにが違うんだ?」。

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photo by EOS-M

by h-fuku101 | 2016-09-30 06:32 | Comments(0)

ときがわ町のシュウカイドウ

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 ときがわ町。埼玉県の西部:秩父近くにあるんだが、初めて知った。寄居町や小川町、越生(おごせ)町などはよく知っている。だから、どうして初めてなのかわからない。ともあれ今はときがわ町。圏央道の開通で東部:幸手市からもぐ~んと近くなった。

 ここにシュウカイドウ(秋海棠)の一大群生地があるという。時期が遅いのはわかっている。だけど「せっかく埼玉まで来たんだから、一度行ってみよう」ってことで走って来た。

 町に入って、急にサイクリングを楽しむ人の数が多くなった。田は黄金色に輝き、それを縁(ふち)どるように色鮮やかなヒガンバナが咲き乱れる。山からの湧水が豊富なのか大量のペットボトルに水を詰め込む人の姿もチラホラ。水がいいから豆腐を扱う店が多い。「おからは無料です。ご自由にお持ち帰りください」の立て看板に、俄然、この町への興味がふくらんだ。

 川があり、山があり、空がある。少し登った山の土手には「鹿の食害で花が少なくなった」とは言え、今も大量のシュウカイドウ。少し黒ズミはじめた花を見つめて出るのは、ただただ「あ~、もう少し早く来ればよかった」の後悔の弁。

 初夏には花菖蒲、秋は紅葉がいいと言う。東に関越道、西に秩父街道を控えながら山に隔てられたときがわ町。知らないはずだよ「隠れてた」。だけど・・、「これって、ひとめぼれだよな」。どうやらハートに火が点いた。

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by h-fuku101 | 2016-09-29 06:42 | Comments(0)

ありがとう、そしてさようなら

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 ~♫ いつまでも絶えることなく 友だちでいよう
    きょうの日はさようなら また会う日まで ♫~

 ヒガンバナ。 ”暑さ寒さも彼岸まで” と言われる彼岸の頃になると決まって顔を出し、目を癒(いや)してくれるヒガンバナ。遠い昔は忌み嫌われたおまえも、いまはもう秋を代表する花の一つになった。

 当たり前だ。一輪咲きはきれいだし、群生もまたよし。人々の目が夏の間も長く咲き続けたサルスベリから離れる頃、突然、スッキリとした容姿で登場するのだから、それもまた郁子(むべ)なるかな。

 だが、そろそろ別れを告げる頃だろう。ことしはおまえに会うために昭和記念公園、日向薬師、権現堂桜堤に出かけ、どの地でもきれいなおまえに会うことができた。さて、来年は?

 いやいや、来年のことを言うと鬼が笑うな。よしっ、今年はありがとう。また会うとしよう。

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by h-fuku101 | 2016-09-28 06:24 | Comments(0)

ヒガンバナの散歩道

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 朝5時半過ぎの権現堂桜堤。歩く人の姿はまだほとんどなく、ひっそりと静まり返っている。
 
 そう言えば、今朝はすごいモヤだった。

 ここは埼玉県の幸手(さって)近く。新しく開通した圏央道は、結構、高いところを走っているが、はるか下に見える農家がモヤに浮かぶ姿は幻想的だ。一直線に延びる鉄道線も、遠くは霞み、次第に浮かび上がってくる様がなんともいい。車を停める訳にはいかず、高速道にいることを恨んだ。

 25日(日)。ヒガンバナはまだたくさんの新芽を残しつつも、ほぼ満開。きれいだ。すれ違う人ごとに朝のあいさつを自然発生的に交わし、ひんやりとした空気とともに気持ちいい。

 時が経ち、人が次第に多くなってきた。耳にイヤホン、なんやら書物を読みながらジョギングをする女性とすれ違った。耳をふさぎ、目も事実上瞑(つむ)り、鼻にまでなんやら詰め物をしている。そこまで世の中を排除しなくてもよかろうに…。これもまたヒガンバナの散歩道での一コマ。

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by h-fuku101 | 2016-09-27 06:30 | Comments(0)

豪栄道、おめでとう!

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 わが郷里大阪の出身力士、豪栄道が15戦全勝という ”箔(はく)” まで付けて初優勝した。おめでとう!

 豪栄道が大関への昇進を決めたのは2014年7月の名古屋場所。場所前、いや場所に入ってからも話題にもなんにもなっていないのに終盤に挙げた金星などが評価されて、場所後、一気に昇進が決まった。うれしかったァ。

 が、その後がいけない。

 相撲内容は引き、はたき、小手投げか首投げなどの、いわゆる ”引き技” が目立つようになり、勝ち星も伸びなくなった。カド番を迎えたのも何度か。おやじは「姑息な手で勝つくらいなら、一旦、関脇に戻って一からやり直せ!」などと叫んでいたものだ。

 今場所もカド番だった。

 それがどうだ。引き技はゼロ。連日、前へ前へと出、相撲も早い。こんな相撲が取れるときの豪栄道は強い。ついに大阪出身力士として86年ぶりの優勝を果たした。

 それにしても稀勢の里関はいけませんなぁ。騒がれては琴奨菊に優勝をさらわれ、今回はまた豪栄道に。一番安定している大関なのに…。

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by h-fuku101 | 2016-09-26 06:23 | Comments(0)

念願の奥入瀬渓流 終編

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奥入瀬渓流が始まる「石ケ戸」近くにて



 ホテルから4㎞強上ったところに、資料に ”奥入瀬らしい渓流の景観美が始まる” と書かれた「三乱の流れ」がある。奥入瀬渓流は、そこから十和田湖に一番近い「万両の流れ」まで約10㎞、滝や巨岩、緩急さまざまの水の流れを楽しむことができる。

 朝5時半過ぎ、「石ケ戸」から歩き始める。昨日降った雨の影響か、渓流沿いの道はぬかるみも多く、歩きづらい。人影は、たまに渓流釣りをする人やカメラを提げた人と出会うだけ。のんびりとカメラを構えることができる。

 "奥入瀬で一番有名な流れの名所” と書かれた「阿修羅の流れ」で「三沢から来た」という人と会った。何度か足を運んでおられるようで、おやじには当たり前と思える流れに、「今日は水が濁っていますね」。写真は、やっぱりパッと来てパッと撮れるほど甘くない。

 帰りは八戸から。蕪島(かぶしま)や種差(たねさし)海岸方面も回った。「鮫角灯台」上では係りの人が下北方面を案内してくれる。眼下の海岸沿いを走るJR八戸線は単線で一両編成。面白い鉄道写真が撮れそうだ。
 
 青森。今は八甲田山の途中に設けられた「岩木山展望台」が強く印象に残る。立ち寄らず、サッと通り過ぎただけだが、そこに「岩木山は、やっぱり津軽の人たちの心の山なんだなぁ」と思わせる何かがある。

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三沢の人と話した「阿修羅の流れ」にて


※青森紀行はこれでお終いです。思い返せば反省ばかり。拙い写真と文で失礼しました。

by h-fuku101 | 2016-09-24 15:31 | Comments(0)

念願の奥入瀬渓流 その1

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 八甲田の懐(ふところ)は深い、とにかく深い。

 ロープウェー駅から始まった下り道。ナビは ”奥入瀬渓流まで17㎞” と表示しているが、走っても走っても景色は変わらない。気づけば随分前からブナ林が展開し、今も鮮やかな緑と整然と並ぶ幹が目を休めてくれる。

 城ヶ倉温泉、酸ヶ湯、猿倉温泉、蔦(つた)温泉を通過した。いずれも一度は耳にしたことがある温泉ばかりで、のんびり湯めぐりもいいが、今は空腹を満たす食事処があって欲しい。だが、ない。そうこうするうちに奥入瀬渓流域に入ってしまった。

 頭が混乱している。

 「奥入瀬には来たことがない。だが、十和田湖には来たことがある。ここまで来て奥入瀬に立ち寄らないってことがあるか?」。ボケた記憶の糸を懸命にたぐり寄せる。「あっ、そうか! 十和田湖は『乙女の像』、田沢湖は『たつこ像』か!」。来たことがあるのは秋田県の田沢湖だった。

 ともかく、念願の奥入瀬渓流に今、立った。

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by h-fuku101 | 2016-09-23 06:45 | Comments(0)

ガスと大雨の「八甲田山」

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 鶴田町を後にして、撮影行2日目は八甲田山に向かう。

 ところで、テレビ番組でよく見るのは何といってもスポーツ。国際試合になると俄然、熱くなる。第2は旅行番組だが、有名人が豪華ホテルなどの温泉に浸かり、食べ歩く番組には興味がない。次は山。録画を含め、「内外の名山を扱った番組は見落とさない」と言えるほど追っている。だから、八甲田山は初めてだが、そんな気がしない。

 紅葉には早いのはわかっている。が、一縷(いちる)の望みをかけてロープウェーに乗った。切符売り場の女性が「山は一面のガスですよ」。それでも「60分コース」の散策道を歩く。

 「この下に紅葉で有名な『毛無岱(けなしたい)』が見えるはずだが…」と思った矢先、ポツリ、ポツリと来た。ものの5分もしないうちに大雨。ズボンを伝った水滴が靴のなかにまで流れ込む。「あ~??」。

 ただ、ガスと大雨のなかでも大好きな草もみじの一端が見られたのは望外の喜びなり。

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それにしても山麓に広がるブナ林の見事さはどうだ


by h-fuku101 | 2016-09-22 06:03 | Comments(0)

鶴の舞橋

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 「ひゃあ~。夜、泊まるホテルから近いとは聞いていたが、こんなに近いとは…!?」。

 声を発したのはホテル入口。それまで姿の切れ端すら見えなかった「鶴の舞橋」。それが今、ロビーの窓越しに惜しげもなく全容をさらしてくれている。しばし受付を忘れ300㍍の木橋と雲に霞む岩木山に見入る。

 ここは「つがる富士見荘」。国民宿舎だ。 ”あの吉永小百合さん” が壁際に立っている。その撮影場所はこのホテルの庭だ。「そうかぁ、あの吉永さんがこの場にいたんだ」。人間、おかしなことに感心するものだ。

 おまけに、部屋のカーテンを開けるとまた同じ光景。そう、おやじの部屋はロビーの真上。最高のロケーションだが、次第にプレッシャーがきつくなる。

 鶴の舞橋。プロのカメラマンが撮った現場に、それもCMが流されている最中に来るものではない。スゴスゴと逃げ帰りたい想いに苛(さいな)まれつつ震えるシャッターを切る。

 「でも、雪の降る頃にもう一度来てみたいなぁ」。

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by h-fuku101 | 2016-09-21 06:38 | Comments(0)

田舎館村の田んぼアート

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今年のテーマは「真田丸よりー石田三成と真田昌幸」



 新青森駅から在来線に乗り換えて弘前駅に着いたのは午前11時前。朝5時半近い電車で最寄り駅を出て約5時間半経つから、やっぱり遠い。津軽平野は秋真っ盛り。稲田は果てしなく広がり、しかも黄金色一色。ただ、その先にある岩木山の上半分は雲に隠れて見えない。残念だ。

 旅行1日目の泊まりは鶴田町。だが、その前に立ち寄るところが一つある。それが南津軽郡・田舎館村(いなかだてむら)の田んぼアート。かつてブログ友だちのあさぐさんが紹介してくれて初めて知った。

 なんでも田んぼアートはここ田舎館村のほか、山形県米沢市、埼玉県行田市など全国18か所で行っているという。田舎館村が始めたのが平成5年。当時は3色の稲でアート作りをしたらしいが、今では7色。今年のテーマは、第1会場が「真田丸よりー石田三成と真田昌幸」、第2会場が「シン・ゴジラ」だと言う。

 田舎館村ではユニークな取り組みも計画している。それが1泊2日の「婚活イベント」。

 今年10月15(土)~16日(日)。田んぼアートの稲刈りを体験したあと、メイクアップ・タイム&お着替えを済ませて、さあ本番。「よしもと流婚活パーティーがはじまります」へとつづく。「長靴持参」がなんともユニークだ。

 第2会場では、田んぼアートのほか「惜しまれる人」をテーマにした小石アートがあるが、往年のスターとの思わぬ再会に ”ドキン!” とするものを感じた。

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第2会場のテーマは「シン・ゴジラ」



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遠く望む岩木山が旅愁を誘う




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それにしても見事な稲田がつづく


by h-fuku101 | 2016-09-20 08:29 | Comments(0)