ギンナンの里をあとに

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 祖父江の町を2日間にわたって歩いた。それでも歩き切れないくらいに広い。いや、これは正確じゃないかも知れない。なにせ地理がいまも全然、わからないんだから…。

 隣町は清州(きよす)。織田信長のいわば故郷。祖父江の町をはさんで岐阜県との境を成す木曽川に出るから、信長はこの町をも駆け回っていたことだろう。

 家康と三成が天下分け目の戦いを繰り広げた関ヶ原はそんなに遠くない。「この機会に回ろうか?」とも思ったが、歩き疲れた足では気持ちがついていかない。「またにしよう」。

 祖父江からほんの30分ほどで大都会:名古屋。交通量も人口も、建物の構造も高さもまったく違う。身体の疲れではない疲れが、ドッと加わってくる。もうすっかり田舎暮らしが板についてしまったようだ。

 名古屋中央郵便局から土産に買ったギンナンを送る。その一つを落とし中身をばらまいた。近くにいた人が拾うのを手伝ってくれたが、あのなつかしいにおいが辺りに漂った。「すみません」。JPタワー「KITTE」に飾られたクリスマス・ツリーにはとても似合いそうもない香りだ。

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イチョウの高さは同じくらいでも…



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一つは屋根より高く、一つは足元にも及ばない


by h-fuku101 | 2016-11-30 06:37 | Comments(0)

祖父江町の「イチョウ黄葉まつり」  Part.2

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 明けて26日(土)。宿泊地名古屋から名鉄で最寄りの山崎駅に出る。昨日との違いは、まず電車に乗っていた人の数。駅周辺では車で来た人も加わり、一挙に頭数がふくらんだ。

 一軒の農家で足が止まる。次から次へと来る客を前におやじさんと娘さんがギンナン売りに大わらわだが、商売気は微塵も感じない。売るより多い試食。それでも電子レンジで温める作業は続く。

 娘さんの手は、ギンナンのために随分、荒れている。普通は嫌がるだろうに、一生懸命におやじさんを助ける姿は健気(けなげ)で、むしろすがすがしい。お土産はこの農家に決めたっと。

 ギンナンの効能を調べてみる。実にすばらしい。

 ①豊富なカロチンはビタミンAに変換され、動脈硬化や心筋梗塞、高血圧などの生活習慣病から守ってくれる。
 ②免疫力を高め、風邪やウイルスへの抵抗力を高める。また、ガン予防にも効果的。
 ③体内の塩分が過剰になったときに、外に排出してくれるのでムクミにいい。

 ただ、食べ過ぎは危険。大人なら20粒まで。常食にするなら10粒くらいが限度。おやじは今、「1日5粒」を目安にしている。

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ギンナンづくりに多忙なおばさん。この後、乾燥作業が待っている



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祖父江町のイチョウは、まさに “ギンナン畑” だ(写真下も)



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樹齢300年のイチョウは乳根を持つ大樹




 

by h-fuku101 | 2016-11-29 06:55 | Comments(0)

祖父江町の「イチョウ黄葉まつり」

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 愛知県稲沢市は祖父江町のイチョウ。「鶴瓶の家族に乾杯」、火野正平さんの「こころ旅」、「三宅裕司のふるさと探訪」で観て以来、「一度は行ってみたいもんだ」と思い続けてきた。

 「鶴瓶の家族に乾杯」は、ゲストが行きたいところに鶴瓶さんと同行し、そこに住む家族や人たちと交流する番組。「こころ旅」は、俳優:火野正平さんが視聴者から寄せられた “こころに残る地” を自転車で訪ね、「三宅裕司のふるさと探訪」は、俳優:三宅裕司さんが、視聴者の「ふるさと自慢」を検証し、住民と交流する番組。いずれも在り来たりの “食べ歩き” とは違い、ほんのりとした暖かさにつつまれる。

 さて、祖父江町。土地勘がないから、そこに行きつく道順がわからない。

 JR東海道線では名古屋駅から3駅で稲沢駅。「同じ稲沢市だから」と電車を降りる。が、祖父江町までタクシーで3.000円強。遠い。少し西側を木曽川が流れ、遠く伊吹山が望める。そう言えば、「伊吹おろしが祖父江のイチョウを色づかせる」とも言ってたなぁ。

 この日は25日(金)。黄葉まつりは明日からだが、タクシーから降りたったときの第1声は、「わ~、すごい!」。

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by h-fuku101 | 2016-11-28 06:28 | Comments(0)

生田の森から Part.3

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 道が、 “こんもり林” の木道からいつもの散歩道へと戻った。時刻は午前10時。「普段は20分もあれば歩き切る林に1時間以上も?」。いつの間に時間が経ってしまったんだろう。

 民家園を見下ろせるところに来た。

 朝方の雨でしっかりと水を吸った茅葺屋根。そこからまるで虫を追いやる煙を焚くように湯気が立ち登る。バックには色づいた木々。おやじ好みのいい雰囲気を醸(かも)している。

 下見で見つけた絶好ポイントにやって来た。右前から陽が射し、いい絵だ。

 ただ、一人のおやじがジッと立ち止まったまま動こうとしない。写真を撮っている訳じゃない。絵を描いている訳でもない。ときどきこちらを見ては、また目線をそらし動かない。「おいおい、嫌がらせか!?」と、幾分、腹を立て気味に立ち位置を変える。

 なんと、その先にもっといいポイントがあった。

 “災い転じて福となす” だったっけ? 「おやじさんよ、ありがとう!」。 “嫌がらせおやじ” も、いつしか "さんづけ” になっている。

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by h-fuku101 | 2016-11-25 06:46 | Comments(0)

生田の森から Part.2

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 真冬並みの朝を迎えた。日中でも最高気温が4℃だという。この急激な冷え込みが “腰” に来ないよう、要注意、要注意っと。

 生田の森。

 初夏はホタルでにぎわう “こんもり林” を久しぶりに歩いてみる。朝方に降った雨のしずくがまだポタリ、ポタリと落ちてくるところもあれば、冬に備えてエサをアサるクモたちの巣がいく手を遮(さえぎ)る道もある。林いったいに敷かれた木道は、もうすっかり落ち葉に覆われ尽くしている。

 木々の高いところに日が当たり始めている。かと思えば、木漏れ日が斜光線をあざやかに描いて見せてくれるところもある。

 「被写体って遠くにあるんじゃないんだなぁ」。

 わが廃屋からほんの30分も歩けばこんなお宝に恵まれた森がある。

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 今、また「緊急地震速報」が発令された。今回は関東北部で、最大震度は「4」らしい。この範囲でとどまってくれればいい。

by h-fuku101 | 2016-11-24 06:38 | Comments(0)

生田の森から

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 東日本大震災以来の津波注意報。「注意報なんてレベルの波じゃない。どうして警報を発令しなかったんだ!?」などの報道を耳にしたが、実際に目にしていないから何とも言えない。ともあれ、たいしたことがなくてよかった。

 と、気づけば窓の外は陽が射し、朝方の雨がうそのようにやんでいる。「しまったぁ!」。時刻は8時半過ぎ。急いで生田の森へと駆け付ける。

 前から降り注ぐサン・シャワー。少し横にずれると斜めに射し込む光線がきれいだ。が、今はそれではいい絵が描けない。せっかくの光なのに…、思うようにならないものだ。

 20日(日)。カメラを持たないで生田の森を散策した。普段は歩かない道なども巡り、撮影ポイントを探し回った。秋は自分でも不思議なくらい写真に打ち込める。多分、被写体との相性がいいんだろう。ただ、被写体は年中、撮り手を選んではいない。要はおやじ自身の気の持ちようだ。何はともあれ、今は納得できる1枚が撮れればいい。

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by h-fuku101 | 2016-11-23 09:05 | Comments(0)

「小雪」の朝に

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 きょうは、二十四節季の一つ「小雪(しょうせつ)」。

 「予想最高気温が20℃にもなろうかと言うのに、小雪でもないよな」などと ”一人ごちて” いたら、「あさってには東京も雪になるかも。もし降れば、11月としては54年ぶりのこと」とも言っている。

 気候が変だ。「何事もなければいいが…」と続けようと思ってた矢先、緊急地震速報が発令され、しばらくして揺れた。東日本大震災のときの揺れは今も身体が覚えている。揺れの大きさは間違いなく小さいが、長い。案の定、津波警報が出た。沿岸に住む人たちに被害がなければいい。

 予定していた写真は昭和記念公園の日本庭園から。けさの独り言に似つかわしいかどうかはわからない。

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by h-fuku101 | 2016-11-22 06:39 | Comments(0)

昭和記念公園の秋

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 昭和記念公園。いまさらながら、すばらしい公園だ。

 ことに今の時期は、「朝の開園から夕方の閉園までひとっ所にジッといて、定点観測していたい」とさえ思える木々や景色があまりに多すぎて困る。

 イチョウがいい。カツラやクヌギ、ケヤキ、ナンキンハゼ、ユリノキ、プラタナス、桜などの色づきもいい。景色では、水鳥の池や日本庭園、こもれびの里などがいい。いやいや、どれがいいって言うんじゃない。もう何もかもがすばらしい。

 気の多いおやじ。生田の森にも入りたい。山梨の秋もまだまだ撮り足りない。茨城の花貫渓谷、袋田の滝はどうだ? あ~、こんなにすばらしい昭和記念公園だけに熱中し切れない自分がうとましい。

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by h-fuku101 | 2016-11-21 06:47 | Comments(0)

日本民家園の秋

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 日本民家園がある生田緑地は散歩コースの一つ。モミジが赤く色づくようになると1日1日の変化を求め、楽しむため、より足繁く通うようになる。

 うれしいことに日本民家園への入場料は免除。「年齢確認で出す運転免許証では字が小さくて受付の人も見にくかろう」と、市から送られた「すこやか福寿手帳」を持参する。この手帳の出番は、目下、このときのみ。

 晴天に恵まれた18日(金)。団塊世代の大人たち以上に小学生が多い。「体験学習」があるとかで、米俵を積んだ大八車を引いたり、古民家の床上に上がって話しを聴いたり、友だち同士話しをしたり…。少なくとも紅葉などにはあまり関心がないようだ。

 紅葉。赤や黄色に色づく木々を「いいなぁ」と思いはじめるのは…、さてさて、いったい何歳くらいからなんだろう?

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障子紙の張り替えも楽しそうなボランティアの人たち



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by h-fuku101 | 2016-11-19 08:39 | Comments(0)

甘利山から

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 ついさっき「甘利山入口」という信号を過ぎた。何かが引っ掛かり車を停めて調べてみる。「1700mまでは車で入れる」という。昔ならともかく、すっかり足腰が衰えた今となってはありがたい。

 甘利山(あまりさん・1721m)。登山家はもとより、富士山狙いの写真家たちにはよく知られた山らしいが、これは山の師匠Nさんから聞いたようだ。すっかりボケた頭だが、記憶の隙間にでも引っ掛かっていてくれさえすれば何かのときに思い出さないものでもない。

 この日は12日(土)。標高1200m付近にある「椹池(さわらいけ)」辺りの紅葉が一番の見頃だった。さらに登るとカラマツ林の黄葉。狭くなった山道に落ちた葉で辺り一面は黄色く染まっている。

 駐車場から頂上に向けて歩き出す。衰えた心肺機能のために特に登り始めは息が苦しい。それでも5分ほどで東屋(あずまや)に着いた。「ワオ~!」。一瞬、頭がクラクラするほどの展望だ。

 眼下には韮崎市から甲府市の町並みが一面に広がり、目を上げれば富士山。飛行機のように速く動くのは、あとで分かったことだが「リニア新幹線」。さすがに速い。

 駐車場には10組ほどの先客がいたが、これは夜景狙いか星空か、はたまた明日の朝富士か。いずれにしても羨ましい。「え~い、いっそ今夜は野宿でもするか?」。いやいや、衣食すら持たない不心得者を許すほど自然界は甘くない。

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by h-fuku101 | 2016-11-18 14:47 | Comments(0)