失敗作、大公開

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 思った以上に困難を強いられる撮影だった。

 展望室はガラス窓に覆われ、もちろん三脚は使用禁止。おまけに窓はレンズに対して45度の角度で交わる。経験ある人は反射像の映り込みを防ぐ器材をしっかり準備しているが、おやじは防御策ゼロ。日没前の太陽は左前から強烈な日差しを送り込んでくる。

 28日(土)。市川市に着いたのは日の入りまで約1時間の午後4時。早々にベスト・ポジションへと向かったが、早くも先着おやじがどっかと腰を下ろし、新聞を読んでいる。

 「アイ・リンク タウン」は、それにしてもすごいビルだ。エレベーターは “アッ” と言う間に地上45階まで高度を上げ、江戸川流域一帯を俯瞰(ふかん)する光景は “平成の新・富岳三十六景” 然としている。

 日没が近づいた。気づいて後を振り向くと、「ビルが傾くんじゃないの!?」と思えるほどにカメラを持った人たちが群がっていた。おやじは、無謀にもマニュアル・フォーカスで被写体と向かい合っている。

by h-fuku101 | 2017-01-30 06:16 | Comments(0)

しもばしら

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こちらのシモバシラは「ヌカルミの罪」は無罪です


 自然道の散歩は気持ちいい。カサコソと鳴る落ち葉こそすっかり土に吸収されてしまったが、それでも足にはやさしい。

 日テレ生田スタジオの裏手にあるのは読売交響楽団の練習場。その近くを通る散歩道には今、被(おお)いが掛けられていて、歩くたび足裏に “サクサク” と、まるで夏のかき氷を彷彿とさせるような音が伝わってくる。

 「あれっ? なんの音だ?」。しばし沈黙。そして、「あっ、しもばしらだ」。

 自然道はいい。が、しもばしらの凍っているうちが “華” 。朝の光が地表を照らすようになると一転して地獄のヌカルミへと変貌していく。

 散歩が終わってからの一日が長くなった。

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by h-fuku101 | 2017-01-28 09:02 | Comments(0)

稀勢の里、おめでとう

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本紅一重咲きの「大盃(おおさかずき)」に祝いの酒を酌もう


 横綱稀勢の里が誕生した。心から祝福する。

 普段、「心・技・体の心が弱い」などとわかったようなことを言ってたおやじ。だが、横綱昇進が決まれば手のひらを返したような喜びよう。何のことはない、勝手に思い描く期待に応えてくれない歯がゆさに、ただイライラしているだけの、典型的な我がままフアンだ。

 優勝が決まったのは21日の土曜日。仙台帰りの武蔵野線内で観たワンセグだった。思わず、「やったー!」と叫びそうになったが、そこは車内。わずかに残る理性が押しとどめてくれた。

 そして、昨25日。番付編成会議と臨時理事会で正式に決まった。

 知れば、まじめな力士だ。稽古稽古に明け暮れ、よそ見の一つもしていない。前へ前へ出る相撲は当然、怪我も少ない。後につづく力士たちの見本、手本にまちがいなくなれる。いい横綱が誕生したものだ。

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by h-fuku101 | 2017-01-26 09:26 | Comments(0)

念願の瑞巌寺へ

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大修理を終えた本堂の障壁画は目にもまばゆい。正宗往時の権勢が偲ばれる



 昔、松島海岸にあるホテル大観荘に行ったことがある。なにかの会議だったが、なんの会議だったかは覚えていない。ずっと心に余裕のない生活を送ってきたおやじ。例によって、目と鼻の先にある国宝:瑞巌寺(ずいがんじ)にも寄らずに戻ってきた。

 2011年3月。ここにも津波は襲ってきた。当時、瑞巌寺は7年に及ぶ平成の大修理のまっ最中。

 「その日に限って屋根瓦を下ろし、部屋の装飾物もはずし、廊下や部屋の敷板も全部あげていたんですよ。だから、落下物による損傷はありません」は堂内を案内していただいたおじさんの話し。「この松島を襲った津波は、松島湾に浮かぶ島々が防波堤代わりを務めてくれて死者はゼロ。波は、お寺の目前で止まりました」はお隣、円通院のおじさん。

 五大堂前にある商店に表示された「津波の到達点」の高さは2mにも満たない。ただ、しばらくして他地域の被害の大きさを知ることになった松島の人たち。「驚きは、筆舌に尽くしがたいものだった」とも言う。

 何はともあれ念願の瑞巌寺にやって来た。今、いただいたご朱印に、何度目かの目をやっている。

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国宝の庫裏(くり・台所)は一般観光客は立入禁止。正宗公の美意識が窺えると言う



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日本三景の一つ松島の島々を遠望する



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円通院霊屋は、正宗公の嫡孫:光宗君の江戸城での謎の死を悼み、父忠宗公が建立した


by h-fuku101 | 2017-01-25 07:01 | Comments(0)

心ほっこり、工芸の里へ

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 秋保温泉からほど近く、山のなかに「工芸の里」がある。

 こけしや独楽(こま)を創る人、香木を商う人などが、それぞれ一軒家を構えて6~7軒、希望する人には色付けや顔描き指導もしてくれる。 “その道” では結構、知られた人もいるようだ。

 そう言えば、昔は出張帰りなどにその地方、土地のこけしを買い求めて来た。が、いつしかそれもやめてしまった。理由は一つ。「狭い家に、もうこれ以上置くところがない」。

 内裏雛を思わせる一対の小さなこけしが目に留まった。「あっ、これいいなぁ…」。帰宅後、二人の孫娘にひらがな綴りの手紙を書き、送る。こんな作業もまた楽しい。

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雪景色の工芸の里(上・下)。ただ、気持ちはこけしたちのおかげでほっこり暖かい



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by h-fuku101 | 2017-01-24 06:20 | Comments(0)

小雪舞う秋保温泉へ

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目覚めれば夏のビアガーデンは薄っすら雪景色


 秋保(あきう)温泉は、杜の都:仙台の奥座敷。ふとしたきっかけで出かけることになった。

 現役時代、一番多く足を運んだのは愛媛県の松山市。二番目が仙台市だったろう。松山での定宿は道後温泉。地元の人が銭湯代わりに利用する「つばき湯」が “行きつけの湯” だった。が、秋保温泉は初。仙台には酒の国分町以外、これという思い出はない。

 秋保温泉は仙台市内から17~8㎞。蔵王方面に向かって車で30分もあれば行ける。が、天気予報は思わしくない。大雪にならなかったのがせめてもの救いだった。

 雪。普段は無縁の世界だけに、新鮮ですなァ。

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冷える露天風呂は唯我独尊。こっそり一枚、 “パチリ”


 

by h-fuku101 | 2017-01-23 07:08 | Comments(0)

梅樹3題

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 梅はいい。さくらほどの華やかさはないにしても、大人の女性の和装姿に似て、凛として、観るものに安心とやすらぎ、そして、落ち着きを与えてくれる。

 もちろん、枝いっぱいに花をつけた光景もいい。が、もっといいのは一輪の花姿。手入れのよく行き届いた枝ぶりを鑑賞するのも、またいい。

 遠からず梅花の見頃がやってくる。その絵姿を思い描きながら梅樹3題を送りたい。

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一重緑咢(ひとえりょくがく)



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月影枝垂れ(つきかげしだれ)


by h-fuku101 | 2017-01-19 07:02 | Comments(0)

春の香り

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梅林の片隅にひっそりと顔を出したフクジュソウ


 20日は「寒さがもっとも厳しくなる」と言われる「大寒」。5日の「小寒」はいわゆる「寒の入り」で、以来、寒い毎日がつづいている。

 多摩川べりを西に向けて愛車を走らせる。

 右前から吹き付ける北風に素顔を晒(さら)し、気づけば面の皮がひと皮もふた皮も厚さを増したよう。「刻まれた皺(しわ)の彫(ほり)が深くなるのは履歴書よ」などと、独り、開き直る。

 開園直後は人の数もまばらな府中郷土の森。だが、11時を過ぎる頃にはグ~ンと人影が多くなる。寒さに身体が慣れてきているのか、公園のベンチに腰を下ろして話し合う女性たちの姿もチラホラ。なるほど、今日の陽ざしにはほんのり春の暖かさも感じられる。

 大好きな鹿児島紅(かごしまこう)が日一日とつぼみの数を増し、その一つがわずかばかりの膨(ふく)らみをみせた。朝夕は寒い。だが、こんな小さな命も敏感に春の香りを嗅ぎつけている。

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めずらしいことに、これが初撮りの日本水仙



 

by h-fuku101 | 2017-01-18 06:54 | Comments(0)

がんばれ、日本のスポーツ界

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 テニスの全豪オープンが16日、開幕した。「朝9時から圭君の試合が放映されるよ」と連れ合いが言う。「 “君付け” で呼び合う仲じゃないだろが!?」とは思うが、まァ、いい。

 前日のインタビューで錦織選手いわく、「スタミナを温存するのも戦略の一つです」。これがよくなかった。相手がいる試合、なかなか思うようにはならないものだ。戦略に反してフル・セットを戦い、とにかく初戦を突破できてよかった。

 相手がいるのは相撲も同じ。白鵬が星を落として単独トップに立った9日目の稀勢の里。この日は、琴奨菊相手に身体が全然動かない。観客が叩く応援の手拍子が緊張の度をより高め、深める。「心・技・体」の “心” が伴えば、稀勢の里はすぐにも横綱になれるのに…。

 それにしても、相撲界は下剋上が甚だしい。観ている側にはこんなにおもしろいことはないが、横綱、大関陣があまりにも不甲斐ない。御嶽海、玉鷲の相撲を見習ってみてはいかが…?

 今日17日は、阪神・淡路大震災から22年。

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by h-fuku101 | 2017-01-17 07:15 | Comments(0)

“鬼のかく乱” 始末

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 いゃァ、まいった。こんなバカおやじが風邪を引くとは…。

 11日(水)。天気は晴れ。喜び勇んで府中郷土の森へ駆けつける。だが、無情にも「本日は定休日です」の張り紙。月に1回ある連休日が「成人の日」の影響で水曜日にまでずれ込んでいる。あ~ァ。

 このショックは大きい。まっすぐ帰る気にもなれないおやじは、この後、広~い西東京を愛車でさ迷い走ることになる。

 これがよくなかったようだ。その夜から何もする気がなくなり、翌朝は咽喉がいがらっぽい。ただただ寝込んだ。今朝は、5日ぶりに履く外履きサンダルさえ妙になつかしい。

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by h-fuku101 | 2017-01-16 06:13 | Comments(0)