二本松寺はアジサイ寺

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 ふたもとの 松のみとりの色映えて 紅にほふ 軒のむめが香   

 この句は、水戸二代藩主:水戸光圀公が「二本松寺の紅梅を咲けるを」と題して詠んだもので、今も「ふたもとの松」共々、句碑が残されている。

 ここは水郷・潮来から少し離れた二本松寺。今の時期は「すっかり有名になったアジサイ寺」として、茨城、千葉など近隣からたくさんの人が訪れるという。

 なんでも住職が一人で株を植えられたと聞いた。その広さは4万㎡で、数は100種類1万株。小高い丘の半分を回り、本堂へと向かう坂に沿うように咲く。「まだ3分咲きです」と言うが、これが満開になったらどんなにかすごいことだろう。

 冬アジサイ、アジアン・ビューティーというアジサイは初めて見た。が、時間が経った今、皮肉にも光圀公お手植えだという天然記念物の槇(まき)が強く印象に残っている。なんということのない樹なんだが・・。

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元禄4年(1691年)の本堂改築時にお手植えされた槇



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※句中の「松のみとり」「軒のむめが香」、お題「二本松寺の紅梅を咲けるを」は、いずれも原文のままです。念のため。

 

 

by h-fuku101 | 2017-06-15 07:10 | Comments(0)

「水郷・潮来」にて = Vol.4 朝の陽ざし

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 10日は土曜日。梅雨入りしていると言うのにいい天気だ。日の出のときの赤みを帯びた光に、ときの経過とともに白っぽさが加わり、照明度も増している。

 朝4時半過ぎ。目の前に展開するいっぱいの花たちに分け隔てなく光が当たり、まだ眠りのなかにいた花菖蒲が一斉に輝き始めた。コンビニで買い求めたコーヒーは完全に冷め切ってしまったが、そんなことはどうでもいい。今という絶好機を逃してどうするんだ。

 6時前、おやじのなかの祭りが終わった。カメラを納め、朝の散歩を楽しむおじさんたちとしばし歓談し、旅館にもどる。

 さっき、地元のおじさんが、「来年は、見ごろになったら連絡してあげるよ」と言ってくれたのにそのままにしてきたことを少し後悔する。が、「よ~し、風呂にするか!」の一声で想いは断ち切れた。
 
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by h-fuku101 | 2017-06-14 06:56 | Comments(0)

「水郷・潮来」にて = Vol.3 日の出

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 朝4時、旅館のカーテンを開けると目の前は「坂東太郎」の異名を持つ利根川。一晩中輝きつづけたであろうストロベリー・ムーンが、川面にひと筋の光を落としつつ終わりのときを迎えようとしている。幾分、朝霧がかかっているんだろうか、すっきりとしない月影(げつえい)。これも幻想的で、またいい。

 少し遅くなった。間もなく日の出の時刻だ。急いで場所と被写体を決め、用意したNDフィルターなどの準備をしないといけない。コンビニで買ってきたサンドイッチとコーヒーを口にする余裕など、ない。

 少し離れたところで淡々とシャッターを切っているのは地元の若者だろうか?軽装で、陣取った場所を動こうとしない。「そうか、この時期のベス・ポジはあの辺りかぁ」。

 「逆光のときはフラッシュをたけって言うよなぁ。それを補完するのはラフ版か? NDの効果をより上げるにはラフ版とのセットなのかなぁ?」。写真知識のなさを、今さらながらに悔いる朝。

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利根川を上流(右)へ少し遡れば霞ヶ浦。この辺り一帯の田園風景がとにかくいい


by h-fuku101 | 2017-06-13 05:10 | Comments(0)

「水郷・潮来」にて = Vol.2 夜景

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 9日は金曜日。日の暮れとともに花を楽しむ人の数は目に見えて少なくなった。

 「月が出るのは何時だっけ?」
 「え~と、7時3分」
 「ってことは、日の入りもその時刻か。日が長くなったんだねぇ」
 「21日はもう夏至だもんね」

 水郷潮来の名物と言えば、うなぎ。旅先という気のゆるみを言い訳に、久しぶりの蒲焼で月の出を待つことにしよう。

 今夜の月は「ストロベリー・ムーン」。なんでもアメリカでの呼び名で、6月に見られる満月のことらしいが、「もっとも小さい満月」という紹介もある。

 何なに? ~恋をかなえてくれる月~ という “月言葉” もあるようだけど・・。出るは月ならぬ、「青春は遠くなりにけり」の溜息ばかり。

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雲のかかり具合はいいんだが・・、 “潮来らしさ” とのコラボはかなわず



 


 

by h-fuku101 | 2017-06-12 06:07 | Comments(0)

「水郷・潮来」にて = Vol.1 夕刻から灯ともし頃まで

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西に傾く太陽と日の入り直前の光、そして、人工のライト・・。いろんな光が花を照らす


 ここは水郷・潮来(いたこ)のあやめまつり会場。

 ことしは昭和記念公園、堀切菖蒲園、北山公園などで存分に花菖蒲を楽しんだから「もういい~」ちゃいいんだが、 “花のある風景” となるとまだまだもの足りない。で、9日(金)から一晩泊りで出かけてきたって次第。

 ライトアップがあるという。水郷の夜も楽しめるという。おまけに今回は「ストロベリー・ムーン」のおまけつきだともいう。朝の光を受けて輝く花菖蒲の見事さはすでに体験済み。はやる気持ちを抑えて、ここは順次、紹介していくことにしよう。

 ってことで、まずはライトアップ風景から時を遡る形で届けることにしよう。

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間もなく日が陰(かげ)るという時刻、この日最後の光が花々に届き始めた



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太陽が傾くと利根川から吹く風が日中の暑さを追い払ってくれる


 

 

by h-fuku101 | 2017-06-11 08:08 | Comments(0)

台頭する「橋本」

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 府中郷土の森で出会ったおじさんと “あじさい名所” を交換し合ったことは昨日、触れた。そこでおじさんから聞いたのは相模原北公園にある「あじさい山」。早速、調べてみた。

 「八王子から横浜線で橋本に出て」とも聞いた。が、わが家からだと八王子は遠い。リニア新幹線の停車駅が橋本になるというが、そうなれば今の東京駅や横浜駅に出るよりもずっと時間短縮される。それほどに橋本は近い。

 知らないって怖い。って言うか、凝り固まったイメージのまま更新できない脳が怖い。

 カタクリの里も橋本、あじさいの “新名所” も橋本、リニアもそう・・。そう言えば、たま~に、しかし、何回も行ったゴルフ場も橋本。知らないはずがない。

 昔々、高校時代の仲間「もり助」がその地にあった支店に配属され、そこからアメリカへと巣立って行った。軽乗用車で大阪から駆けつけて相模湖などで遊んだが、橋本という町のイメージはその頃のまま。ちょうど昔の友人はフル・ネームで覚えているのに、近ごろ会った人の名はすぐに忘れるといった具合・・。

 俄然と言うか、今になってと言うか、わがうちの「橋本」が更新されはじめた。

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by h-fuku101 | 2017-06-09 06:55 | Comments(0)

あじさいの里模様

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 「おはようございます」
 「おはようございます。開園はまだですかね?」

 ところは府中郷土の森入口。「あじさい祭り」はすでに始まっているが、開園前の入口に立つ人影はこれで二つになった。

 おもしろいもので、朝のあいさつを交わさなければその後の会話は生まれない。 “あいさつは人付き合いの基本だ” とは言うが、改めてそれがわかる。現に、この人とはこの後、あじさいの名所について情報を交換し合い、初めて聞く地名も2~3か所あった。

 府中郷土の森はあじさいのメッカ。だが、目下、梅の実の収穫に忙しい。

 「あれっ、きょうはやけに人が多いな。入口には人の影がなかったのに・・?」。それもそのはずで、みんな「梅の実収穫隊」のメンバーだ。あじさいにレンズを向けても、気をつけないとブルーシートが写り込む。

 肝心のあじさいはまだ3分咲き。郵便取扱所近くでは、朝会った人がシートのうえに座り込んで一心不乱にシャッターを切っている。「う~ん、なかなかの撮り手と見た」

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「梅の実収穫隊」にひと声かけて、顔をぼかして「ハイっ パチリ」


 

by h-fuku101 | 2017-06-08 06:19 | Comments(0)

八国山と北山公園に想う

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 八国山の向こうは埼玉県・所沢市。思えば、いつも歩いていたのは東京都を出て埼玉県に入り、また東京にもどる壮大な散歩コースだった。

 特に、秋はよかった。ブナやナラなどの広葉樹が散歩道を茶色に染め、それらを踏みしめて歩く快(こころよ)さにワクワクしたものだった。そして、締めは駅前喫茶店でのモーニング・コーヒー。最高の贅沢、ここに極まれりって時代だった。

 今、いるのは八国山を目の当たりにした北山公園。

 ざっと700年前、ここに本陣を築いた新田義貞軍は久米川の戦いや分倍河原の戦いなどで幕府軍を打ち破り、鎌倉街道を上って倒幕に成功した。そして、少し前は歩くおやじを見つめ、今は、市民手づくりの花菖蒲祭りを見守っている。

 山は、この間も多分、微動もしていないだろう。あゝ、自然って大きいと言うか、人間って小さなものと言うか・・。独り言とは言え、「なにを今さら」の話しではありますなぁ。

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by h-fuku101 | 2017-06-07 06:28 | Comments(0)

町興しが創り上げた「花菖蒲祭り」

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背景の山が八国山。確かに緑が多くあざやかだ



 「西武線沿線って緑が多いね」。持参した弁当をつつきながら二人の女性が話している。ここは東村山市にある北山公園。3日(土)からはじまった「花菖蒲祭り」の会場だ。

 北山公園は、近くに住む宮崎駿(みやざき・はやお)さんが「となりのトトロ」の参考にしたと言われている八国山の麓に広がり、300種・8000株、10万本の花菖蒲は「新東京百選」にも選ばれるほど。15年ほど前までおやじの散歩道だったところだ。

 確かに、昔から花菖蒲が植えられてい、季節になるとそこそこ花をつけてもいた。が、今ほど見事ではなかったし、集まる人も限られていたような気もする。数年前から若い世代が中心となって力を入れている町輿しが行政を動かし、年々増える協賛者が今日の賑わいを創り上げたんだろう。まさに “手づくりの匂い“ がするお祭りだ。

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by h-fuku101 | 2017-06-06 06:24 | Comments(0)

次代担う若い力=世界卓球から

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 連日、世界卓球に魅入っている。それにしても、日本はいつの間に、こんなにも強くなったんだろう!?

 中国勢の壁は相変わらずだが、その中国と対戦しながらも、「うん、今は負けても、追い越すのは時間の問題だな」と思えるシーンがあちこちに。何より恐れを知らない次世代を担う選手たちが、それもすごい勢いで伸びてきているのが頼もしく、うれしい。

 張本智和君は本当に13歳か!? 平野美宇ちゃんはリオ五輪以降、どうしてこんなに強くなってしまったのか!? 伊藤美誠ちゃんは相変わらず明るく強いなぁ・・。

 選手個々人への想いは想いとして、番組に解説者として出演している平野早矢香さんが、すっかりキャスター的な明るさと自然さを身につけて出演しているのが、世代交代を好ましく印象づけている。

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見事に開いたサボテンの花





  

by h-fuku101 | 2017-06-05 06:48 | Comments(0)