桧枝岐から尾瀬へ

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 バスが御池(みいけ)に着いた。恥ずかしながら心はウキウキ、ワクワク。すぐにでも駆け出したいが、痛みが腰からお尻の右側えくぼに移っている不安はそのまま。仕方ない、今回は歩けるところまでにしよう。

 木道を歩きはじめて約10分。まず「姫田代(ひめたしろ)」が出現した。下草が赤茶色に染まる、いわゆる草紅葉(くさもみじ)がきれいだ。これを見たさに、遠路ここまでやって来た。

 登りがつづき次に出会った湿原が「上田代(うえたしろ)」。いく手の左側に前山に隠れた「燧ケ岳(ひうちがたけ)」のてっぺん部分がかすかに見える。遠く右後ろに見えるのは「会津駒ヶ岳」で、右前は越後の「平ケ岳(ひらがたけ)」か。目前に広がる湿原は左から右に大きく傾斜し、これが本に紹介された「傾斜湿原」だと一目でわかる。

 そして、次に出てきたのが「ノメリ田代(のめりたしろ)」。

 ここに来てはじめて尾瀬の池塘(ちとう)と出会い、赤腹イモリの子が溺れるように泳いでいるのが見える。「かわいいなぁ・・」。もう一週間もすると尾瀬は紅葉を求める人たちでいっぱいになるだろう。だけど、今がいい。

 片道小一時間の山歩き。そろそろ腰にも限界がきたようだ。

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by h-fuku101 | 2017-09-30 09:13 | Comments(0)

桧枝岐をめざして=Vol.3 御池へ

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 桧枝岐(ひのえまた)の朝は午前6時、村内放送が流す「夏の思い出」とともにはじまる。そう、~♪♪夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空♪♪~で誰もが知るメロディーだ。

 二日間お世話になったのは「ますや旅館」さん。旅館奥にある風呂場からは夜は星空、昼は「桧枝岐歌舞伎」の舞台や観客席などを望める “桧枝岐感満載” のところである。

 夕食のメインは岩魚(いわな)の塩焼きとキノコ、そして、手打ちの10割そば。川魚はどちらかと言うと苦手なおやじだが、頭からしっぽまで残すことなくしっかりといただいた。キノコは今が旬、種類も多く、さすがにおいしいですなぁ。まだご飯を食べていないのに早やお腹はいっぱい。それほどに鉢数も量も多い。

 明けて25日(月)。「女将さん、御池行きのバスは何時ですか?」「始発が6時半で、次が8時です」。さすが目の前にバス停があるだけに打てば響くよう。頼んでおいた弁当ももらった。尾瀬への入り口、御池までは約30分だ。さあ、でかけるとしよう。

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真新しい装束に身を包んだ6地蔵。悲しい話しも伝わっている



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桧枝岐歌舞伎は農村歌舞伎。神社の石段が半円形に舞台を囲み、特異な空間を作っている



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by h-fuku101 | 2017-09-29 07:05 | Comments(0)

桧枝岐をめざして=Vol.2 磐梯山と見事な稲田

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 ところで、列車が間もなく猪苗代(いなわしろ)駅に着くかと思える頃、目は車窓に展開する見事なまでの稲田に吸い寄せられている。この時期の稲田と言えば山形・庄内平野の壮大な光景が今も鮮明に焼き付いているが、そこにも劣らない、見事なまでの広さと色づきだ。

 車窓には、沿線のところどころで “撮り鉄たち” が “この列車” を狙っているのが見える。レールはいい具合にカーブを切り、その前後には黄金色に輝く稲田。そして、背景は紅葉に山頂部分を赤く染め、秋色に輝く磐梯山。

 残念だが、桧枝岐への行きかけにはとても途中下車している時間的余裕はない。復路、塔のへつりに行けなかった理由の一つがここにもある。

 いゃぁ、それにしても見事な光景を目の当たりにした。

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by h-fuku101 | 2017-09-28 06:23 | Comments(0)

桧枝岐をめざして = Vol.1 会津鉄道と大内宿

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トロッコ号にロマンの地への想いを乗せて


 桧枝岐村(ひのえまたむら)。

 行政的には福島県ながらも、実際は新潟、群馬、栃木3県と県境を接する、関西育ちのおやじには秘境とも言えるところ。新潟・長野両県にまたがる秋山郷同様、長年、ロマンを抱きつづけた地に今回、やっと訪ねる機会を得た。

 行ってみてわかったが、交通機関的には完全に栃木県。村の入り口とも言える会津高原尾瀬口駅から人々は文句なしに鬼怒川から日光、浅草方面へと出るルートを選ぶ。何も知らないおやじは、ただただ、郡山を経由して会津若松に出、1時間半に1本あるかなしかの会津鉄道で大内宿、塔のへつりなどを経、会津田島から約2時間半のバス旅を経験したのである。

 とにかく時がゆったりと流れる。

 紀行の書き出しは会津鉄道と大内宿(写真のみ)から。わずか一駅の距離にある塔のへつりは、乗り物の接続の都合で諦めざるをえない仕儀になるのである。

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会津若松駅では余裕のあった座席も、途中駅からはほぼ満席に



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トロッコ号は観光列車。名所ではしばし停車してくれる



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さあ、ソバと岩魚(いわな)、そして、水と山とキノコ満載の奥会津入りがスタートした



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by h-fuku101 | 2017-09-27 09:53 | Comments(0)

罪なNHK「おはよう日本」

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 けさ7時からのNHK「おはよう日本」は罪な番組だった。「今の尾瀬を見る」ってんで、なんとドローンまで使ってライヴ放送。草紅葉を楽しみながらもくやしさ半分で30分近くを画面に集中した。

 と言うのも、当のおやじ、明日(24日)から尾瀬に入る予定だった。が、先日の日向薬師以来、腰の調子が悪く、一昨日からギックリ状態。「今、山道を3時間も4時間も歩くのは無理だ」と、「第二長蔵小屋」をキャンセルしたばかり。もっともその分、桧枝岐(ひのえまた)村に2泊することにしたが・・。

 小一時間くらいならなんとか歩けるだろう。桧枝岐からバスに揺られて御池に出、「美しい傾斜湿原」と言われる「上田代」辺りまで片道約30分の山歩きを楽しんで来るとしよう。

 情けない、それにしても情けな過ぎる腰ではある。

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by h-fuku101 | 2017-09-23 08:55 | Comments(0)

9月は健康月間

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 いつの間にか、理由もわからないままに9月が「健康月間」になっている。厳密には、健康かどうかを診てもらうんだから「健康月間」はただしくないかも知れないが、まぁそういうことだ。

 1日に泌尿器科を受診した。これは2か月に1回の、薬をもらうだけの通院だからカウントしない。7日は人間ドック。年々、サービスが悪くなるから、心ひそかに「来年はもうここでは受けない」と言い聞かせている。長年お世話になってきた病院だけにこう言わざるを得ない胸中にはジクチたるものがある。

 そして、20日は脳外。2年前に出会い、「この先生は生涯の主治医」と決めた医師はこの夏、定年退職。医師にも同じ歳月が流れることを失念していた。

 代わって担当になったのはまだ20代かと思えるほど若い先生。

 「CT検査の結果を診るかぎり昨年と大きな違いはありませんね。水頭症の症状はご承知だと思いますが、①よちよち歩きの歩行困難、②尿意に気づかず失禁、③痴呆症-―。症状には個人差がありますから、手術するかどうかは患者さんご自身の判断です」。

 言っていることはよくわかるし、ただしいこともわかる。が、どこか放り出された想い。患者に寄り添ってくれた先生がこの夏、辞められたことが今、実感を伴って迫る。「いいか、これからは相談するのも、判断するのもおまえ自身だぞ」。

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by h-fuku101 | 2017-09-22 07:21 | Comments(0)

見納めの彼岸花も日向薬師で

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 早や今年も彼岸花が終わろうとしている。

 台風一過、2日続きで夏に逆戻りした太陽光線と気温。少し気遅れするが、しっかりとお別れのあいさつをしておこう。
 
 お別れは日向薬師? それとも昭和記念公園? いやいや府中郷土の森か? 浮気心衰えず、「いっそ秩父:横瀬の寺坂棚田まで足を伸ばすか?」

 朝、飛び乗った電車は伊勢原方面行き。「やっぱり日向薬師なんだな!? よしっ、今年の見納めだ。日陰道から洗水(あろうず)、日向口まで『彼岸花の里』のすべてを踏破してやろう!」と気合いを込める。

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台風一過も稲刈りは終わらず、花の数だけが増えている



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稲も彼岸花も、そしてコスモスも・・みんな大山の懐(ふところ)に抱かれて





 


 
 

by h-fuku101 | 2017-09-19 14:48 | Comments(0)

“灯ともし人” との驚きの再会

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 11日(月)に昭和記念公園で出会った “灯ともし人” 。少し冷めかけていた写真への想いを再び燻(くす)ぶらせてくれたその人の名は鈴木さんと言うが、その鈴木さんと府中郷土の森でまたお会いした。いゃぁ、驚いた。

 「えっ、先日、昭和記念公園でお会いしましたよね」
 「あ、はいッ」
 「確かお名前は鈴木さんだった」
 「はいッ」
 「日野にお住まいって言っておられましたね」
 「はいッ」

 「あの日から3日続けて昭和記念公園に通っていましたよ」
 「へぇ~。私は日向薬師に行って来ました」
 
 「3年ほど前、『俺もデジタルに替えるか!?』とカメラ店に行きましたが、老い先を考えると、その設備投資がもったいない。その金で『フィルムが何本買えるかなぁ?』って考えちゃうんですよ。使い慣れたこいつがやっぱり一番です」。写真を始めて「40年になる」という。

 いゃぁ、こんな出会いもあるんだなぁ。

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by h-fuku101 | 2017-09-16 06:31 | Comments(0)

日向薬師にて Vol.2

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 気がつけば、いつの間にか地元のおじさんが近くに立ち、田や畑のあちこちを見回している。

 「おはようございます」
 「おはよう。(彼岸花は)この調子じゃぁ、週末には咲きそろってしまうかもしれないなぁ」
 
 朝夕、動物による被害の有無を見て回っているらしいが、当面の心配は台風だと言う。

 稲はもういつ刈り取ってもいい状態だとか。だから土・日あたりが最適なんだろうが、その日が台風ではなぁ。さりとて週明けでは稲穂が倒れてしまっていないとも言い切れない。素人予想では、きょう(15日)あたり一斉に刈り取りが行われるのではないか!?

 イノシシは田んぼのミミズが好物らしい。が、近年は米をも食い散らすようになったとか。おまけにこの地域では鹿。イノシシに地面を掘られないよう金網を張り巡らし、鹿には飛び越えられないよう夜間は電気を通しているようだが、思えば、動物も気の毒なもの。一体、いつの間に体系がおかしくなったんだろ!?

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by h-fuku101 | 2017-09-15 06:42 | Comments(0)

日向薬師にて

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 稲刈りがはじまる前に彼岸花を求めて日向薬師に来たのは初めてのこと。ことしはそれほどに開花が早いようだ。

 朝8時前。一目で見渡せる棚田に人の影は見えない。そう言えば、伊勢原駅北口のバス停ではたくさんの人が列を成していたのに、終点の日向薬師まで乗って来たのはおやじただ一人。自家用車組の到着もまだのようだ。

 彼岸花の群生地入口に門が設けられてい、今は片側だけが開いている。去年はなかった門なのに、ここまで規制がきつくなったのは心がけの悪い人間のせい? それとも作物を荒らすイノシシのせい?

 稲は順調に実り、週末あたりには刈り取りのときを迎えるだろう。その黄金色と彼岸花の赤が今、なんともおやじ好みの対比を見せてくれている。

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by h-fuku101 | 2017-09-14 06:43 | Comments(0)