尾瀬・池塘のほとりで

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 池塘(ちとう)。わかりやすく言えば “山のなかの水たまり” 。池や沼ほど大きくなく、さりとて雨が降らないから枯れてしまうというものでもない。水源はどうやら高い山に降った雨や雪が伏流水になり、湧水となって地表に現れたものだろう。澄んできれいだ。

 関東以北の登山経験は本当に少ないおやじだが、幸運にも山形県・月山(がっさん)や青森県・八甲田山(はっこうださん)でも出合った。季節は毎回、色づき頃。なぜか心和むものがある。

 今、その周りに咲く花や草にも、好きで好きでたまらない草紅葉の波が押し寄せている。

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# by h-fuku101 | 2017-10-02 06:50 | Comments(0)

桧枝岐から尾瀬へ

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 バスが御池(みいけ)に着いた。恥ずかしながら心はウキウキ、ワクワク。すぐにでも駆け出したいが、痛みが腰からお尻の右側えくぼに移っている不安はそのまま。仕方ない、今回は歩けるところまでにしよう。

 木道を歩きはじめて約10分。まず「姫田代(ひめたしろ)」が出現した。下草が赤茶色に染まる、いわゆる草紅葉(くさもみじ)がきれいだ。これを見たさに、遠路ここまでやって来た。

 登りがつづき次に出会った湿原が「上田代(うえたしろ)」。いく手の左側に前山に隠れた「燧ケ岳(ひうちがたけ)」のてっぺん部分がかすかに見える。遠く右後ろに見えるのは「会津駒ヶ岳」で、右前は越後の「平ケ岳(ひらがたけ)」か。目前に広がる湿原は左から右に大きく傾斜し、これが本に紹介された「傾斜湿原」だと一目でわかる。

 そして、次に出てきたのが「ノメリ田代(のめりたしろ)」。

 ここに来てはじめて尾瀬の池塘(ちとう)と出会い、赤腹イモリの子が溺れるように泳いでいるのが見える。「かわいいなぁ・・」。もう一週間もすると尾瀬は紅葉を求める人たちでいっぱいになるだろう。だけど、今がいい。

 片道小一時間の山歩き。そろそろ腰にも限界がきたようだ。

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# by h-fuku101 | 2017-09-30 09:13 | Comments(0)

桧枝岐をめざして=Vol.3 御池へ

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 桧枝岐(ひのえまた)の朝は午前6時、村内放送が流す「夏の思い出」とともにはじまる。そう、~♪♪夏が来れば思い出す はるかな尾瀬 遠い空♪♪~で誰もが知るメロディーだ。

 二日間お世話になったのは「ますや旅館」さん。旅館奥にある風呂場からは夜は星空、昼は「桧枝岐歌舞伎」の舞台や観客席などを望める “桧枝岐感満載” のところである。

 夕食のメインは岩魚(いわな)の塩焼きとキノコ、そして、手打ちの10割そば。川魚はどちらかと言うと苦手なおやじだが、頭からしっぽまで残すことなくしっかりといただいた。キノコは今が旬、種類も多く、さすがにおいしいですなぁ。まだご飯を食べていないのに早やお腹はいっぱい。それほどに鉢数も量も多い。

 明けて25日(月)。「女将さん、御池行きのバスは何時ですか?」「始発が6時半で、次が8時です」。さすが目の前にバス停があるだけに打てば響くよう。頼んでおいた弁当ももらった。尾瀬への入り口、御池までは約30分だ。さあ、でかけるとしよう。

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真新しい装束に身を包んだ6地蔵。悲しい話しも伝わっている



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桧枝岐歌舞伎は農村歌舞伎。神社の石段が半円形に舞台を囲み、特異な空間を作っている



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# by h-fuku101 | 2017-09-29 07:05 | Comments(0)

桧枝岐をめざして=Vol.2 磐梯山と見事な稲田

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 ところで、列車が間もなく猪苗代(いなわしろ)駅に着くかと思える頃、目は車窓に展開する見事なまでの稲田に吸い寄せられている。この時期の稲田と言えば山形・庄内平野の壮大な光景が今も鮮明に焼き付いているが、そこにも劣らない、見事なまでの広さと色づきだ。

 車窓には、沿線のところどころで “撮り鉄たち” が “この列車” を狙っているのが見える。レールはいい具合にカーブを切り、その前後には黄金色に輝く稲田。そして、背景は紅葉に山頂部分を赤く染め、秋色に輝く磐梯山。

 残念だが、桧枝岐への行きかけにはとても途中下車している時間的余裕はない。復路、塔のへつりに行けなかった理由の一つがここにもある。

 いゃぁ、それにしても見事な光景を目の当たりにした。

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# by h-fuku101 | 2017-09-28 06:23 | Comments(0)

桧枝岐をめざして = Vol.1 会津鉄道と大内宿

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トロッコ号にロマンの地への想いを乗せて


 桧枝岐村(ひのえまたむら)。

 行政的には福島県ながらも、実際は新潟、群馬、栃木3県と県境を接する、関西育ちのおやじには秘境とも言えるところ。新潟・長野両県にまたがる秋山郷同様、長年、ロマンを抱きつづけた地に今回、やっと訪ねる機会を得た。

 行ってみてわかったが、交通機関的には完全に栃木県。村の入り口とも言える会津高原尾瀬口駅から人々は文句なしに鬼怒川から日光、浅草方面へと出るルートを選ぶ。何も知らないおやじは、ただただ、郡山を経由して会津若松に出、1時間半に1本あるかなしかの会津鉄道で大内宿、塔のへつりなどを経、会津田島から約2時間半のバス旅を経験したのである。

 とにかく時がゆったりと流れる。

 紀行の書き出しは会津鉄道と大内宿(写真のみ)から。わずか一駅の距離にある塔のへつりは、乗り物の接続の都合で諦めざるをえない仕儀になるのである。

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会津若松駅では余裕のあった座席も、途中駅からはほぼ満席に



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トロッコ号は観光列車。名所ではしばし停車してくれる



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さあ、ソバと岩魚(いわな)、そして、水と山とキノコ満載の奥会津入りがスタートした



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# by h-fuku101 | 2017-09-27 09:53 | Comments(0)