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シダンゴ山

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狭い頂上には祠(ほこら)が祀られていた


 シダンゴ山(758m)。変わった名前の山だ。

シダンゴ山_a0120949_6503672.jpg シダンゴという風変わりな名前は中国の古い呼び名「震旦郷(しんたんごう)」が転じたらしい。真偽のほどは知らない。

 小田急新松田駅からバスで約30分。終点の寄(やどりき)で降り、大寺という集落から登る。

 この山は、舗装された集落内の登りがすべてだ。頂上に向かってまっすぐ登るのかと思えるほど急な坂が集落内にあり、集落と山を仕切る「猪防護柵」を越えると傾斜角は半分近くにまで緩やかになる。

 それにしても、「猪防護柵」の扉を自分の手で閉めるとき、野生の動物がいる檻(おり)のなかに自らを閉じ込めるようで、あまり気持ちのいいものではない。早速、鹿が二頭、迎えにきてくれた。

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猪(いのしし)や鹿から暮らしを守る防護柵。複雑な思いがする


 頂上は狭い。相模湾方面は見えるが、反対の鍋割山~表丹沢方面は雲に覆われている。

 気持ちのいい汗をいっぱい流した週の始まりだった。
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秦野の町を通して相模湾方面を望む


# by h-fuku101 | 2011-07-13 07:04 | Comments(0)

ブルーベリー

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 もう少し夏が深まる頃、2年続きでブルーベリー摘みに行っている。場所は、京王相模原線の読売ランド前駅からほんの2~3分歩いたところだ。

 この春、このブルーベリー園のおじさんに無理を言い、かわいい花を撮らせてもらったが、このおじさんが実にやさしい。

 以前は、農業のかたわら盆栽を育て、主にフランスに輸出していたと言うが、奥さんが体調を崩してからは盆栽を止め、今はマンションになっている。「うちは駅から近いでしょ。だから、建物が出来上がる前に満室になってしまったんだよ」。お茶菓子をいただいている間、家の内幕までみんな話してくれる。

 またブルーベリーの季節がやってきた。おじさんからの招待はがきがそろそろ着く頃だ。
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# by h-fuku101 | 2011-07-12 06:28 | Comments(0)

海水信仰

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 昭和50年(1975年)の夏だった。娘は3歳、息子はまだ6か月にも満たなかった。

 家族で行った淡路島。魚釣りではキスが入れ食いで、海水浴は他に泳ぐ人もいない貸切状態だった。

 当時、息子は頭にできたクサ(おでき)がかゆいのか痛いのか、とにかくグズんでいた。わかったような顔で「海水が一番効くんだ」としばらく頭を海に浸けた。傷に沁(し)みたのだろう。ずっと泣いていた。

 ところが、翌日、「あ~ら不思議」。どんな薬でも治らなかったクサが見事なまでに消えていた。以来、「海水は万能薬」と信仰している。

 静岡市清水区興津にある駿河健康ランドは半端じゃないほど塩分の効いた天然温泉で、なかなかいい。高張泉というらしい。露天風呂に浸りながら36年前の夏を思い出していた。
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# by h-fuku101 | 2011-07-11 06:17 | Comments(0)

なでしこ、ドイツを破る

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 やったぁ~! なでしこジャパンが延長後半3分に挙げた1点を守り切り、難敵ドイツを破った。

 ドイツは、身体的にはさすが世界一のチームだった。ボクシングに例えれば、2階級も3階級も上の相手と言ってもおかしくないチームだった。

 試合終了を告げるホイッスルの瞬間、選手たちの目には涙があった。ドイツはそれほどに長い間、日本の前に立ちはだかった、厳しい相手だったのだ。けさは歴史的な瞬間を見させてもらった。ありがとう、なでしこイレブン。

 あと2試合。震災で落ち込む日本に勇気と感動を与えてくれ。

# by h-fuku101 | 2011-07-10 06:45 | Comments(0)

散々な広重気分

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 江戸時代の浮世絵師、歌川広重(本名:安藤鉄蔵)の気分を味わいたくて、金曜日の夜、急に静岡県由比漁港近くにある薩た峠(さったとうげ)を訪ねた。

 到着は午後11時。街灯一つない山道の何と不気味なことよ。しかも、ベストポジションが見つからないまま駿河健康ランドで朝を迎えた。

 朝5時。再び峠に立ったがすごい湿気とガスで富士山どころではない。おまけに蚊の大群の総攻撃を受け、早々に退散。いゃぁ、散々な広重気分となった。

 捨てる神あれば拾う神あり。駿河健康ランドのお風呂はなかなかよく、もっと近ければ常連になること間違いなし。由比漁港の桜えびのかき揚もうまかった。

 桜えびの漁期は、春は4月~5月、秋は11月~12月だとか。富士山にはやはり雪があった方がいい。
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天気がよければ山の右側に富士山が見えるはずなんだが…


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昔は山岡鉄舟ゆかりの茶店だったという住宅も残っている


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たばこ販売店の名残も生々しい


# by h-fuku101 | 2011-07-09 18:46 | Comments(0)