料理


 最近、夕方の時間的余裕はもっぱら料理に費やすことにしている。

a0120949_8478100.jpg 午後5時を過ぎるとその日の食材を求めるためにスーパーに出掛けるが、これはおいしいパンを車で売りにきているおじいさんが店を開く時間に合わせてのもの。少し前まではおばあさんも車に同乗されていたが最近、そのお顔を見ることはない。以前の様子から察するに他界されたのではないかと勝手に判断している。

 人間、おかしなもので、仕事や時間を追いかけている日はすべてのことを追いかけている。夕食の献立もその一つだ。この一週間の献立がまるで走馬灯のように頭のなかを駆け巡り、その日の夕食もお昼前には決まっている。

 ところが、のんべんダラリとした日や仕事、時間に追われている日は頭の中は案外、空っぽ。いくら考えても献立すら浮かんでこない。しかし、「出来合いのものは食べない」の「困った性格」はしっかりと息づいているため、野菜などの陳列台を前にしてなお決まらない。

 昨日がそれ。ただ漠然と、「昨日は何だったっけ?」「おとといは?」を繰り返す。理由は昼にある。

 昨日は、「絶不調」を書き終えてから、約2週間ぶりに今、お世話になっている会社に出掛けた。その帰途は、囲碁の神様への謝罪の意味を込めて、日本棋院で一般対局をする腹づもりだった。が、たどり着くと全国少年少女囲碁団体戦で貸し切り。一般対局室には人の影すら見られない。これで歯車がすっかり狂ってしまった。

 で、メインは半分出来合いの秋刀魚の開き。添え物は、焼きナスの味噌和えと里芋の煮物。おいしかった。

 今はただ、「のんべんダラリとした日を送りたくない」と祈るのみだ(祈ってどうする!)。

# by h-fuku101 | 2009-08-04 08:48 | Comments(0)

絶不調


 先週土曜日は洗心金川会。いつものとおりウキウキ気分で東京八重洲口に出掛けた。

a0120949_7264331.jpg 当日は、碁敵のK君は欠席。久しぶりに顔を出したAさんと早速、対局した。このAさん、歳は私より下だが、無類の力戦家だ。私が黒石を二つ置かせてもらっての対戦。序盤からAさんの石を二つに裂き、Aさんは生きるのに汲々、盛んに「まいったなぁ」を連発している。私としては実に好調な立ち上がりだった。

 で、Aさんに小さく生きてもらって外側に鉄壁の壁を築き、その壁が模様として大きな地にまとまりつつある。「このままでは負け」と判断したAさんは、単騎突入で私の模様に入ってきた。あとは細かく書くことはない。その応接に間違った私はあえなく花と散ったのである。

 実は、東京駅に向かう車中で、「最近、Mさんが来られないなぁ」と思っていた。そのMさんが顔を出された。聞いてみると「2か月間入院していた」とのこと。「どこが悪かったんですか?」の質問に、「すい臓。医者から手術を勧められたが、もう若くもないから止めた」と明るい顔で話しておられた。このMさん、私と同じ仕事をしていた人だが、私などが足元にも及ばないほどの胆力、識見の持ち主だ。心配している。

 「久しぶりに打とうか!?」との誘いを私が断るはずがない。Mさん、「これが病上がりか」と思えるほどに力強い。気力も充実しているようだ。結局、棋力、気力ともに圧倒されて惨敗。その後、Aさんともう1局対戦したが、またまた同じような経過をたどって負けた。

 二兎追うものは一兎をも得ず。どうやらカメラに現(うつつ)を抜かして碁盤を見向きもしなくなっている昨今の生活に、囲碁の神様がお怒りのご様子だ。先日からの対局は多分、連敗記録を更新していることだろう。

 金川先生、落ち続ける点数を見るに見かねたか、最後に弱い人と対戦を組んでくれた。人間、同情を買うようになっちゃ、おしまいですなぁ。ただいま絶不調なり。
 

# by h-fuku101 | 2009-08-03 07:29 | Comments(0)

浮世風呂


 風呂。いいですなぁ。最近はもっぱら電車で4駅、自転車で30分のところにある天然温泉かけ流しのスーパー銭湯ですわ。

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 大体、朝のうちに出掛け、お昼をそこで済ませてから休息室で横になり読書。すると知らないうちに眠ってしまい、寝覚めにもう一度、サッと浸かって帰宅って寸法だ。

 露天風呂に入ってると女風呂からは休むことなく話し声が聞こえて来る。ホント、女性って話が好きなんですなぁ。それも、他の人たちと話したことがそのままの会話調で復元されている。実に見事なものです。

 方や、男性陣。ほとんどの人は黙って風呂に入っているが、友人同士の場合は多少の会話。それも大体がスーパー銭湯紀行か健康、長寿が定番になっている。ある人がおじいちゃんと話しているのを耳にした。「いつまでもお元気で」「はい、ありがとう。でもね、長生きも考えものですよ。だって友だちがいなくなっちゃうんだから」…。なるほど。

 この話しが頭から消え去らないうちに俳句界で知られた金子兜太先生のことが書かれた本に触れた。先生は大正8年(1919年)生まれの90歳。友だちがいなくなるは同じ。「香典を出すだけで元が取れない。でもね、これって自分があの世に行ったときの『よろしく代』ですよ」に、またまたなるほど。

 若いお兄ちゃんが話していた。どうやら友人から結婚式に呼ばれているらしい。「俺、結婚式に呼ばないでくれよ。お祝いは2万円出すからよ」「もうちょっと出せよ」「だってお前からもらったのも2万円だったぞ」「あれから2年経ってるよ。物価も上がったし…」。おいおいお祝儀交渉かよぅ。「呼ばないでくれ」の意味もおいおい分かった。「慰謝料、きついよ。俺、再婚するよ。慰謝料の意味分かったろ」…。いやはや、何とも開けっぴろげである。

# by h-fuku101 | 2009-08-01 09:35 | Comments(0)

リベンジ行


 サギソウやレンゲショウマがあると聞いたので先週土曜日、昭和記念公園に出掛けたが、花火大会準備のため自らが花と散った。このいきさつは前に述べた。で、昨日、気温34℃を超える中、昭和記念公園へのリベンジ行となった。

a0120949_1441016.jpg 少し話はそれるが、今日の「リベンジ」。本来の意味は「復讐」「雪辱」「仕返し」「報復」。当日は、確かに「入場料返せ~」との想いがほぼ冗談で頭の片隅をかすめたが、もちろん「仕返ししてやろう」とまでの強い気持ちはない。タイトルは「再挑戦」くらいが妥当かも。そう言えば先日、読売新聞の「編集手帳」に次のような記述があった。「借金」を「キャッシング」と呼べば借り手の警戒心は薄れ、「売春」を「援助交際」と偽れば未成熟な心に落とし穴を掘る。呼び名とは不思議である、と。まさにその通りだ。言葉本来の意味を置き去りにしてはいけない。

 で、サギソウ。広い公園を歩き回ったがなかなか見つからない。公園で草花の手入れをしておられるおじさん、おばさんに尋ねてやっとの思いで探し当てた。「やった~!」という感じだ。が、気をつけないと通り過ぎてしまうほどに小さく、可憐な花だった。

 サギソウは、ラン科のミズトンボ属。本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい湿地に生える多年草とか。大きさはせいぜい3~4cm。花言葉辞典では「芯の強さ」とか「夢でもあなたを想う」などと出ていた。「世田谷区の花」「8月21日の誕生花」だと知り、驚いた。

 帰り道、別のところにもサギソウが咲いているのを見つけたが、ここは撮影には遠すぎる。重いカメラを2台も持った若いお兄ちゃんが「もっと近くに見られるところがありますか?」と尋ねてきたので、「トンボの湿地」を教えた。おじさん、おばさんから教えられ、お兄ちゃんに教える。人ってこうでなくっちゃね。

# by h-fuku101 | 2009-07-31 01:46 | Comments(0)

御岳山行


a0120949_8454068.jpg 先日、友人のK君から「御岳山(みたけさん)でレンゲショウマ祭りがありますよ」との情報を、チラシとともにもらった。

 「ん?レンゲショウマ?」。今までに見たことも聞いたこともない。チラシを見ると何とも可憐な花ではないか。祭りは8月1日から1か月間。で、来月一泊泊まりで出掛けることにし、昨日、その下見も兼ねて山に登ってきた。

 家から電車、バス、ケーブルカーを乗り継ぎ約2時間半。海抜800mを超える御岳山駅に降り立つと空気までが冷んやりと感じられる。駅から徒歩5分程度でレンゲショウマの群生地にたどり着いた。

 まだ見ごろには少し早いようだ。カメラを持った二人連れの人たちと会ったので、少しの間話し合った。「去年は一面、咲いていたんですがねぇ」はそのうちの一人。「時期は今ごろだったんですか?」は私。「そう言えば8月だったなぁ」。やっぱり8月中旬が最高の見ごろらしい。

 レンゲショウマ。キンポウゲ科レンゲショウマ属。「花がハス、葉がサラシナショウマに似ているためレンゲショウマと名付けられたらしい」と地元の説明書には書かれている。分布は、本州(中部)の太平洋側で、日本特産の1属1種の多年草だとか。

 写真を撮り終えて御岳神社にお参り。普段、裏山散歩で足腰を鍛えているつもりだが、御岳神社を間近にしての心臓破りの登りと石段は正直、かなりキツイ。道々、あじさいがまだきれいに咲いていた。お昼を食べに入った店のおばあちゃんから「今年の夏は暑いですか?」との質問。返事に困っていると、「何せ下界のことはわからないんです」には参った。そう言えば、山上ではセミの声が聞こえなかった。

 そのお店のおじいちゃん。プラっと出掛けたと思ったら手にポリ袋を提げて帰って来た。中身はカップラーメン。ここはそば屋なのに…? 前出のおばあちゃん「お金どうしたの?」。おじいちゃん「取らないんだ」…。で、娘さんが支払いに行ったが、やっぱり「取らないわ」。商品を売ってお金を取らない??? 「明日にでも何かを届けておく」に何とも言えない温もりを感じた。

# by h-fuku101 | 2009-07-30 08:48 | Comments(0)