倒木更新
原文は「 北海道の自然林では、エゾ松は倒木のうえに育つ。 むろん林のなかのエゾ松が年々地上におくりつける種の数は、かず知れぬ沢山(たくさん)なものである。 が、北海道の自然はきびしい。 発芽はしても育たない。 しかし、倒木のうえに着床(ちゃくしょう)発芽したものは、しあわせなのだ。 生育にらくな条件がかなえられているからだ 」――である。
作者は、エゾ松の知恵に人間界を映し出している。「俺がいないとダメだ」など、思い上がりは無用だ。いつまでも自分が出しゃばっていてはいけないのである。
by h-fuku101 | 2010-07-09 05:31 | Comments(0)