北アルプスを訪ねて=Vol.2
朝5時過ぎ。「今日は大正池に一番乗りだ」と勇んで宿を出たのはいいが、バス停にはすでに30人ほどの人が並んでいる。5時半始発のバスが来た。満員だ。「〇〇旅行社以外のお客さまはおられますかぁ?」「は~い」「急いでお乗りください」…。3~4人分くらいの席はあったようだ。
隣に座った山男が大きなリュックの下で小さくなっている。「すみませんねぇ」「いいえ。大丈夫です」「重いリュックをひざの上に置いて、足がしびれて歩けなくなるんじゃないの?」「ハハハ」…。何ともいい笑顔だった。
大正池の気温は5℃前後だろう。袖なしダウンを着ているが、足元から寒さが這い上がってくる。池畔にはすでに立錐の余地がないほどに三脚が並んでいる。「何が一番乗りだい!?」。
大正池から河童橋までは3kmくらいだろうか。晴天にも恵まれていい山歩きができた。
朝6時半を過ぎて大正池を囲む山々が赤く染まり始めた
焼岳(2455m)は北アルプス唯一の活火山だ
梓川畔から第3の高峰:奥穂高(3190m)を望む
正面が奥穂、右が前穂。白樺の横が吊尾根と岳沢
梓川の流れから明神岳(2931m)を仰ぎ見る
by h-fuku101 | 2010-10-26 05:39 | Comments(0)