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ヴァイオリン・プロジェクト ~「千の音色でつなぐ絆」~

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 音楽界では今、ヴァイオリン・プロジェクト ~「千の音色でつなぐ絆(きずな)」~という運動が繰り広げられている。

 この運動は、ヴァイオリン製作者の中澤宗幸氏が呼びかけたもの。東日本大震災で被災した地の木材やガレキなどでヴァイオリンを製作し、その演奏を通して被災された方々への励ましや亡くなられた方々の鎮魂、そして、この震災を風化させずに世代を超えて語りついでいこうという趣旨で行われているもので、プロ、アマを問わず、多くの人々の参加を求めている。

 このヴァイオリンが今、ミューザ川崎に置かれ、出演するヴァイオリニストたちの手で演奏されているようだ。

 東京交響楽団のコンサート・マスターを務めるグレブ・ニキティン氏が、期しくもオルガン奏者の松居直美さんとの共演でこのヴァイオリンの音色を聴かせてくれた。曲はアルビノーニの「オルガンと弦楽のためのアダージョ ト短調」。ヴァイオリンの裏板には 陸前高田の海岸線にポツンと残った“あの一本松” が使われているという。

 もともとヴァイオリンの音色は好きだが、演奏前に指揮者の飯森範親氏から運動の趣旨を聞いたせいだろうか、いっそう胸に響く、快い音色に思えた。この運動が所期の成果を挙げんことを祈らずにはいられない。
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by h-fuku101 | 2013-06-11 05:07 | Comments(0)

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