見納めの彼岸花
ここ小石川植物園は1684年(貞享元年)、徳川幕府によってつくられた「小石川御薬園」が遠い前身。その後1723年(享保7年)、町医者:小川笙船(おがわ・しょうせん)の意見具申で貧困者のための診療所「小石川養生所」へと生まれ変わり、明治維新までつづいた。小川笙船をモデルにした山本周五郎著「赤ひげ診療譚」(新潮文庫)はあまりにも有名だ。
今は東京大学大学院理学系研究科の付属施設だが、精子発見のイチョウ樹、ニュートンのリンゴ樹、メンデルの葡萄など、貴重な樹木を見ることもできる。
ここはまた彼岸花の隠れた名所でもある。ただ、花数ではどこにも見劣りはしないが、景観的な配慮はされていない。花を撮るだけなら全然問題ないが、「背景を活かした花を」とお思いの向きには、日本庭園を除き、物足りないかも知れない。
by h-fuku101 | 2013-10-02 06:32 | Comments(0)