大器晩成
鶴竜は初土俵から74場所をかけて横綱に昇進したが、昭和以降では5番目のスロー記録だという。派手さはない、というより地味だ。相撲の取り口も白鵬や日馬富士ほどの “キレ” を感じない。ただただ真面目にコツコツと努力して今に至ったという印象が強い。
彼は、相撲界に入るにあたりモンゴルから日本に手紙を送っている。
当時、ガリガリの少年が、「一生懸命努力して横綱になりたい」と、その思いのたけを伝えているが、その言葉に嘘はなかった。有言実行、大器晩成を絵に描いたような生き方だ。横綱拝命の言葉もただ「一生懸命」。この人らしい。
綱は雲竜型。白鵬、日馬富士が締める攻撃的な不知火型と違い、守りと攻撃を兼ね備えた雲竜型も鶴竜らしい。
それにしても大相撲春場所は見どころいっぱいで、実におもしろかった。
※今週はここまで。来週またお会いしましょう。
by h-fuku101 | 2014-03-27 06:31 | Comments(0)