放浪記Ⅰ
忍野「岡田紅陽写真美術館」前にて
近ごろ、居心地のいい民宿づいている。
山中湖畔に立つ民宿「レーク荘」。ここは ”釣りと写真の宿” らしいが、「きょうは客もいないし天気もいいので、ただいま布団干しの真っ最中。今すぐ来ます?」は電話で照会したときの返事。「おいおい、邪魔になるだろうに、本当に行っていいのか?」。
「夕方、ちょっと出ます」「あゝ、ダイヤモンドね」「富士山は雲に隠れてしまいました。『夕焼けのなぎさ』で紅葉を」「今年は紅葉が早くてね。月末の『紅葉まつり』までもたないわねぇ」。
実はこの女将、写真の腕はなかなかのもの。「いぇね、釣りのお客だけじゃ食べていけないから、写真の人も取りたいなって相談したら、『それじゃぁ女将も写真をやらなくちゃ』って言うんで始めたの」。
客は、またまたおやじ一人。旦那を交えた3人の食事が終わった食堂では、カメラとの出合いに始まり、女将の写真経歴と作品集解説に時の過ぎるのを忘れた。
「あすの朝の河口湖は8℃だって。じゃぁ、ここは6℃ね。霧が出るから『パノラマ台』に登った方がいいわね」。はたして、翌朝は一面の霧。ただ、パノラマ台も視界5㍍。時折、雨が混じる雲になってしまった。「あ~ぁ、朝焼け富士は断念」。
山中湖「夕焼けのなぎさ」にて
道志みちから黄葉に染まる民家を撮る
山中湖畔でのスナップ2葉(上・下)
「花のみやこ公園」はコスモスの海
by h-fuku101 | 2015-10-26 06:49 | Comments(0)