浮世床から

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 「紅葉を追っかけるのもいいが、早く散髪に行かないとボウボウの頭で新年を迎えることになるぞ」。自戒の声に促(うなが)されて千駄ヶ谷の駅に降りた。この日は11月30日(水)。

 駅前通りのイチョウ並木はいい具合に色づいている。ナンキンハゼは少し晩熟(おくて)か、頭の先だけが赤緑色している。「よし、帰りは新宿御苑を抜けて帰ろう」。

 ご主人のOさんとは、長く近所の蕎麦屋さんで働いていた女性の話しで盛り上がった。

 「あの人は新潟出身でしたよね」
 「長岡です」
 「来た当初は、美人とは言えないけど、ホッペが赤くてかわいい顔をしてたなぁ。娘さんはサッチャン」
 「そうそう。ずいぶん前に旦那と別れ、今じゃ酒豪ですよ」
 「蕎麦屋でいっしょに働いていた旦那は?」
 「もう亡くなって4~5年にはなるかな? 彼女は蕎麦屋が好きなのか、今も昼は新宿明治通り沿いの、夜は神楽坂の蕎麦屋で働いてますよ。一度、いっしょに飲みましたがね、強いですよ」
 「いゃぁ、店を聞いただけよかった。知らないで入ってばったり出会い、酒の肴(さかな)になるのも、ね…。くわばら、くわばら」

 新宿御苑での狙いはただひとつ、「プラタナス並木の枯れ具合はどうかな?」

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by h-fuku101 | 2016-12-03 09:26 | Comments(0)

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