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念願の瑞巌寺へ

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大修理を終えた本堂の障壁画は目にもまばゆい。正宗往時の権勢が偲ばれる



 昔、松島海岸にあるホテル大観荘に行ったことがある。なにかの会議だったが、なんの会議だったかは覚えていない。ずっと心に余裕のない生活を送ってきたおやじ。例によって、目と鼻の先にある国宝:瑞巌寺(ずいがんじ)にも寄らずに戻ってきた。

 2011年3月。ここにも津波は襲ってきた。当時、瑞巌寺は7年に及ぶ平成の大修理のまっ最中。

 「その日に限って屋根瓦を下ろし、部屋の装飾物もはずし、廊下や部屋の敷板も全部あげていたんですよ。だから、落下物による損傷はありません」は堂内を案内していただいたおじさんの話し。「この松島を襲った津波は、松島湾に浮かぶ島々が防波堤代わりを務めてくれて死者はゼロ。波は、お寺の目前で止まりました」はお隣、円通院のおじさん。

 五大堂前にある商店に表示された「津波の到達点」の高さは2mにも満たない。ただ、しばらくして他地域の被害の大きさを知ることになった松島の人たち。「驚きは、筆舌に尽くしがたいものだった」とも言う。

 何はともあれ念願の瑞巌寺にやって来た。今、いただいたご朱印に、何度目かの目をやっている。

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国宝の庫裏(くり・台所)は一般観光客は立入禁止。正宗公の美意識が窺えると言う



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日本三景の一つ松島の島々を遠望する



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円通院霊屋は、正宗公の嫡孫:光宗君の江戸城での謎の死を悼み、父忠宗公が建立した


by h-fuku101 | 2017-01-25 07:01 | Comments(0)

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