掛川あたりへちょっと小さな旅
「掛川城御殿」越しに天守閣を望む
「あの山の向こう12㎞に駿河湾があります。目の前を東西に走っているのが旧東海道で、その向こうがJR掛川駅。大阪~東京間で、新幹線も含めて木造の駅舎はここだけです」。掛川城天守閣でボランティア・ガイドを務めるおじさんが “立て板に水” のごとく城下を案内してくれる。
ここは掛川城。土佐の藩主:山内一豊公が関ヶ原の戦いで戦功を挙げるまで治めた地だ。地上は32℃を超える暑さだというのに、ここには帽子が飛ばされるくらいに風が通り、汗が嘘のように引いてしまった。
菊川市と掛川市がお隣同士とは知らなかった。
西には「遠州森の石松」で有名な森町があり、東には「小夜の中山(さよのなかやま)」。箱根峠、鈴鹿峠と並んで “東海道の三難所” と呼ばれた小夜の中山も今はトンネルと化し、情緒がなくなった。
年たけてまた越ゆべしと思いきや命なりけり小夜の中山 西行法師(新古今和歌集)
さあ、途中、静岡には名物の「安倍川餅」を出す老舗茶屋がある。それでも食べながらのんびり戻るとしよう。
下を流れる「逆川」沿いには今年も百合が芳香を放っている
掛川城御殿は1980年、国の重要文化財に指定されている
眼下に見えるのが掛川城御殿。政務の中心となったところ
by h-fuku101 | 2017-07-05 08:27 | Comments(0)